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はじめに
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こんにちは。ビーブレイクシステムズの横井です。前回まででEclipse RCPのアプリケーションが作成できたので、今回は配布を自動化する方法について見ていきます。また、後半ではEclipse 3.1で対応したEclipse RCP向けの便利な機能についても紹介します。
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Eclipse RCPのアプリケーションの配布
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Eclipse RCPのアプリケーションの配布の方法にはいくつか選択肢が考えられますが、今回はEclipse RCPのアプリケーションをJava Web Startを使って配信するためのフレームワークであるWebRCP(http://sourceforge.net/projects/webrcp/)を使用します。なお、WebRCPで配信を行うためには、利用するクライアントにあらかじめJava Web Startをインストールしておく必要があります。
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WebRCPの配信のしくみ
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まずWebRCPの配信時の動作について説明します。Eclipse RCPはSWTを使用するため軽快に動作しますが、SWTではOSのネイティブAPIを使用するため、環境に応じてSWTのライブラリをインストールする必要があります(Windows環境ではdll、Linux/Solaris環境ではso)。
WebRCPではこのSWTのライブラリのインストールを自動化するため、"os.name"、"os.arch"といったシステムプロパティでOSを判断し、アプリケーションの展開に先立ち、必要なSWTライブラリをダウンロードします。

図1:WebRCPの配信のしくみ
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WebRCPのセットアップ
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それではWebRCPをセットアップして、作成したアプリケーションを配信してみましょう。なお、以降の説明ではTomcatのインストールディレクトリを"$TOMCAT_HOME"と表記します。
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OS |
Windows XP Professional |
Java VM |
J2SE 1.4.2_08 |
Tomcat |
Tomcat 4.1.31 |
WebRCP |
WebRCP 0.3 |
表1:今回使用した環境
なお、WebRCPのチュートリアルを変更したほうが簡単にセットアップできますので、今回はチュートリアルで提供されているサンプルを変更しながら作業を進めることにします。
- WebRCPのダウンロードページからチュートリアル(webrcp-tutorial-0.3.war)をダウンロードします
- "$TOMCAT_HOME/webapps/にwebrcp-tutorial-0.3.war"をコピーします
- Tomcatを起動すると、warファイルが展開されます
表2:作業手順
以上でチュートリアルの準備は完了ですので、「http://localhost:8080/webrcp-tutorial-0.3/index.html」にアクセスしてください(環境によってURLは変更する必要があるかもしれません)。

図2:Launch RCP Tutorial
画面が表示されたら「Launch RCP tutorial」のリンクをクリックしてください。チュートリアルのEclipse RCPのアプリケーションがダウンロードされ、以下のようにアプリケーションが起動すれば成功です。

図3:チュートリアルの実行結果
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 横井 朗
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。
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