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Generic ARKとは
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LifeKeeperにはプラットフォームを問わず数多くのApplication Recovery Kit(ARK)が存在する。これらのARKにより、ユーザは容易にHAクラスタ化のニーズを満たすことが可能となっている。
しかしHAクラスタ化を必要とする基幹システムやアプリケーションサーバには、市販ミドルウェアまたは一般的なアプリケーションではなく、用途に応じてカスタマイズされたアプリケーションが利用される例もよく見られる。
LifeKeeperの開発元である米国市場は、日本市場と比べて出回っている製品に違いがあるため、ARKがサポートしていないこともある。そんなニーズに応えるべく用意されているのがGeneric ARKである。Generic ARKを利用することで、ユーザは容易にそして柔軟に任意のアプリケーションを保護することが可能となる。
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Generic ARKによるアプリケーションの保護
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Generic ARKを利用して任意のアプリケーションを保護する手順は表1のようになる。
- 1. HAクラスタ化したい任意のアプリケーションのスクリプト(ksh or perl)を用意する
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- restore(起動/必須)
- remove(停止/必須)
- quick check(監視/オプション)
- recover(再起動/オプション)(注1)
- 2. Generic ARKを使用してアプリケーション用スクリプトをLifeKeeperに組み込む
表1:任意のアプリケーションを保護する手順
※注1:
LifeKeeper for Windowsでは監視スクリプトとしてdeep checkを組み込むことも可能である。またスクリプトの種類としてバイナリ形式(*.exe)もサポートされている。
用意するスクリプトはLifeKeeperに依存した記述を必要としないため、単独で動作するスクリプトでかまわない。そのため比較的簡単にスクリプトを作成することが可能である。また特別な制約に縛られることもないため、自由度の高いスクリプトを組み込むことが可能である。
スクリプトに関しては弊社サイオステクノロジーのWebサイトのLifeKeeper FAQにも掲載されているので参考にしていただきたい。
このようにGeneric ARKが必要とする要件は極めて少ないが、Generic ARKを利用すれば、誰でも簡単に任意のアプリケーションをHAクラスタ化できるのである。
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リファレンスサイトの紹介
本連載のリファレンスとなるWebサイトです。本連載に対するご意見、ご要望などもお寄せください。
■LifeKeeper製品詳細情報
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/
■SteelEye Technology Inc.(開発元)
http://www.steeleye.com
■LifeKeeperに関するお問合せ
https://www.10art-ni.co.jp/contact/form-lifekeeper_ssl.html
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 クラスタソリューショングループ
サイオステクノロジーにおいて、SteelEye LifeKeeperの技術サポートや構築支援を行うエンジニア集団。日本国内で、彼ら以上にLifeKeeperを知る者たちはいないと自負している。世の中のすべてのHAクラスタがLifeKeeperになることを夢見て日々奮闘を続けている。
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監修者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 小野寺 章
インフラストラクチャービジネスユニット
エンタープライズソリューション部 部長
国産汎用機メーカに入社し、汎用機のSEを10数年担当、1994年頃からオープン・ダウンサイジングブームの到来とともにUNIX系OSを担当し、Solaris、HP/UXでSun Cluster、Veritas Cluster、MC/ServiceGuardなどを使用した、多数のミッションクリティカルシステムのHAシステム構築に従事。2001年ノーザンライツコンピュータ(現サイオステクノロジー)へ入社後、SteelEye LifeKeeperの総責任者としての国内での販売・サポート業務に従事。
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