|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 1 2 3 4 次のページ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| コマンドラインからの操作 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
LifeKeeperの特徴として、GUIにより一通りの構築・運用のための手順が提供されているという点があげられるが、運用環境による制約などから特定の操作をコマンドラインから実行するという要望も多い。 今回はLifeKeeperを使用したHAシステムの運用時・障害時に利用可能なコマンドラインからの操作について、使用頻度が高いコマンドを例にとって説明する。想定するクラスタ構成は表1の通りである。
表1:想定するクラスタ構成
※注1:
Generic ARKとは、既存のARKが提供されていないアプリケーションをユーザ定義のスクリプトを用いてHAクラスタ化するためのLifeKeeperの機能である。Generic ARKについては本連載で後ほど紹介するので、参照していただきたい。
紹介するコマンドはそれぞれ、/opt/LifeKeeper/bin以下に格納されている。そのため、今回は.bash_profile内に以下の定義が記載されているものとする。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
export PATH=/opt/LifeKeeper/bin:$PATH
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
それでは、早速使用頻度の高いコマンドから紹介していく。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ステータスの確認:lcdstatus | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
コマンドラインからHAシステムのステータス情報を得るlcdstatusコマンドは、最も使用頻度の高いコマンドといってよい。例えば、リモートからの実行時などは環境上の制約があり、GUIからの確認が行えない場合やより詳細な情報を得たい場合などに本コマンドを使用する。基本的な書式としては以下のようになる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
lcdstatus [-d <対象のサーバ名>] [ オプション ]
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
「-d <対象サーバ名>」を省いた場合にはローカルのサーバ上のステータスを表示することになる。本連載では、最も基本的な使用方法の説明のみとなるため、詳細は「man lcdstatus」で確認していただきたい。 まずは、最も冗長な出力を得ることができるようにオプションを使用せずにlcdstatusコマンドを実行してみる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
# lcdstatus
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
LifeKeeperのリソースのステータスを含めた詳細な情報や、コミュニケーションパスのステータスを含めてクラスタ全体の設定に関する情報が表示される。ここでは、各出力についての詳解は割愛する。 lcdstatusコマンドをオプションなしで実行すると、リソースが内部に保持する情報まで出力されるため、障害時などに詳細な情報を得たい場合には有用だがリソースの依存関係や状態などについての視認性には欠ける。 より簡潔にリソースの依存関係と状態を確認する場合には、以下のように-eオプションを用いる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
-eオプションをつけることで、状況の確認に必要な最小限の情報を整形して出力する。 出力例の上段がリソースのステータスを、下段がコミュニケーションパスの情報を示している。リソースのステータス表示部分では、字下げを使用してリソースの依存関係も確認することができる。 出力例では「app-ThinkIT」の子リソースとしてIPリソース(ip-192.168.1.101)が定義されていることがわかる。さらに、リソースのステータス(STATE)欄がISP(In-Service Protected)となっていることからリソースが正常に起動していることがわかる。リソースのステータスとしての出力には他に表2のような例がある。
表2:リソースのステータス またコミュニケーションの情報表示部分では、コミュニケーションパス一覧とともに状態(ALIVEもしくはDEAD)が表示される。 GUIのように両系の状態を即座に確認できるというわけではないが、これらのコマンドを用いることによりGUIの環境がなくても状態を確認することができる。以上がlcdstatusコマンドの基本的な使用方法となる。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
1 2 3 4 次のページ |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
リファレンスサイトの紹介 本連載のリファレンスとなるWebサイトです。本連載に対するご意見、ご要望などもお寄せください。 ■LifeKeeper製品詳細情報 http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/ ■SteelEye Technology Inc.(開発元) http://www.steeleye.com ■LifeKeeperに関するお問合せ https://www.10art-ni.co.jp/contact/form-lifekeeper_ssl.html |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


