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オープンソース帳票システム
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第7回:ピボットテーブル(前編)
著者:ビーブレイクシステムズ  横井 朗   2005/4/15
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データ分析とは

   こんにちは。ビーブレイクシステムズの横井です。今回から2回に渡り、Excelによる分析用帳票について説明します。POIというライブラリを使用することで、Excelのワークブックを出力することができます。

   出力したワークブックを最大限に生かすためも今回は一度OSSから離れ、Excel上でデータ分析を行う際に使用するピボットテーブルという機能について説明します。POIというライブラリについては次回説明します。

   データ分析とは、事象(データ)から情報への変換作業といえます。例えば、売上の増減といった事象からその原因を探り、次の行動を決定するための情報へと変換していくわけです。情報への変換作業の過程では、事象に対して原因と思われる仮説を立て、仮説を検証するという作業を繰り返す必要があり、経験や勘が必要な作業でもあります。情報に変換する作業のための機能を提供するのが、OpenOLAPなどのOLAPツールや、ここで紹介するExcelのピボットテーブルというわけです。


ピボットテーブルによるデータ分析

   ピボットテーブルはExcel 97から標準でついているデータ分析機能です。カテゴリー別の集計、分類、ドリルダウン分析や、スライス&ダイス分析などOLAPツールに不可欠な機能が提供されています。ピボットテーブルによるデータ分析では、データのリストからL型マトリックスと呼ばれる集計用の表を作成し、グラフ化して分析するというのが基本的な流れになります(図1)。

データ分析の流れ
図1:データ分析の流れ


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ビーブレイクシステムズ
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  横井 朗  
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。


INDEX
第7回:ピボットテーブル(前編)
データ分析とは
  L型マトリックスの作成
  L型マトリックスの基本操作
  ドリルダウン分析