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第15回:LifeKeeperの今後のロードマップと展望
著者:
サイオステクノロジー 羽鳥 正明
2006/3/3
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複数のIAサーバを一挙にHAクラスタ構成にする場合
図4は、すでに稼働している複数のIAサーバを一挙にHAクラスタ構成にするという、面白いアプローチである。
図4:VMware 構成例3
1台の既存サーバをHAクラスタ化するにもかなりの準備が必要であるが、複数を一挙にというと腰が引けてしまうであろう。だが、このようにスタンバイサーバとして高性能なサーバを1台だけ用意して、そこに複数の仮想サーバを立て、それぞれを既存サーバの1台のスタンバイとして割り当てれば、導入はそれほど大掛かりではなく済む。
このように、LifeKeeperとVMware ESX Serverの相性は大変よく、今後もさらに様々な導入バリエーションが増えていくと思われる。現在、LinuxとWindowsの両方の仮想環境をサポートしたHAクラスタはLifeKeeperしかなく、唯一無二のソリューションといえる。
また、LifeKeeperはIBM POWERプラットフォームをサポートしているため、「LPAR(Logical Partitioning)」もサポートしている。今後、Linux環境で幅広く使われるであろうと思われるオープンソースの仮想化技術「Xen」や、マイクロソフトの「Microsoft Virtual Server」などの対応も開発計画に入っており、ハードウェア性能の向上に伴った仮想化環境に追随していく予定である。
また、近年急速に導入が進みつつあるブレードサーバでは、ネットワークブートやSANブートなどの技術を活用してハードウェアリソースの自動配置などを行うことができるミドルウェアが存在するが、そのような環境においてもLifeKeeperを適用できるような仕組みを今後考えていきたい。
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 羽鳥 正明
プロダクト&SIビジネスユニット マーケティング部 第1マーケティンググループ
1991年、日本ユニシスに入社、PCのマーケティングとして米国ユニシスのリエゾンを経験。その後コンパックコンピュータにてIAサーバのマーケティングを担当。現在はサイオステクノロジーにてLinuxならびにOSSのマーケティングを統括。
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第15回:LifeKeeperの今後のロードマップと展望
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