さらに、まだ日本では発表されていないが、SteelEye社では「LifeKeeper Data Replication for Windows v5.2」を販売開始しており、このバージョンでは、WAN環境で接続された2台のサーバでのデータ転送性能を帯域幅の90%以上にまで高める技術を搭載している。これによりディザスタ・リカバリ構成を比較的容易に導入することができる。この製品も国内で販売開始する予定である。
その他の新機能
すでに米国で発表になっている新機能で、国内未発表のものに「LifeKeeper Protection Suite for IBM Director 5.1」というものがある。これは、IBM社のeServer xSeriesに標準搭載されているシステム管理ソフトウェア「IBM Director v5.10」のIBM Director管理サーバを冗長化する製品である。
IBM Directorは、物理的に分散したサーバやクライアントPCなどのIT資産をより効率的に一括管理するシステム管理ソフトウェアである。IT管理者はリモートシステムの詳細なハードウェア構成を表示させたり、プロセッサやディスク、メモリといったシステムの重要なコンポーネントの使用率やパフォーマンスを監視したりすることができる。xSeriesサーバの自己管理機能をサポートしており、BladeCenterの筐体およびコンポーネントの管理が可能である。
このような管理環境を構築した場合、IT管理者はIT資産の状況を常時監視することを求めるようになるのは当たり前であり、その際にLifeKeeper Protection Suite for IBM Directorによるシステム冗長化が必要となる。現在、サイオステクノロジーのWebサイトで公開に向けて準備を行っているので、しばらくお待ちいただきたい。