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連載の総括
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これまで14回にわたり、LifeKeeperについて技術的な観点で連載してきた。続けてお読みになった方には、LifeKeeperがLinuxならびにWindowsの両環境において、様々なアプリケーションやハードウェアの冗長化を実現できることがおわかりいただけたと思う。これだけの多くのアプリケーションをオプションで簡単に対応できるHAクラスタソリューションはLifeKeeper以外にあまりないのではと思う。
最終回の今回は、現在計画されている今後の開発予定(ロードマップ)をご紹介しながら、今後のLifeKeeperとHAクラスタ市場の動向について総括していく。
LifeKeeperのインフラとなるものは、基本的にIAサーバであるが、現在のLifeKeeper for Linuxのサポート対象プロセッサは、x86からEM64T、AMD64といった現在主流となっている64bit環境に加え、Itanium 2、POWERといった、Linuxが今後浸透すると予想される領域まで網羅している(詳しくはRelease Notesを参照していただきたい)。
今後のIAサーバならびにHAクラスタ市場を予想する上での重要なキーワードとして、「スケーラビリティ」「仮想化技術」「災害復旧」の3つを取り上げる。
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スケーラビリティ
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1プロセッサの処理能力が飛躍的に向上していることやアプリケーションの64bit対応が進んできていることもあり、より高度な業務を担うようになってくると、それとともにHAクラスタのニーズが増加してくると考えられる。
例えばSAP R/3というERP(Enterprise Resource Planning)ソリューションは、Windowsサーバでの構築が多い。R/3は全社の社内システムを統合することが可能で、発想自体がスケーラブルなソリューションであるため、構築の際には冗長化を考慮する必要がある。
アメリカではすでに発表になっているのだが、LifeKeeper for Windowsでは「LifeKeeper Protection Suite for SAP on Windows」というラインアップが追加され、WindowsサーバでのSAP R/3構築におけるトータルかつパーフェクトな堅牢システムを実現する。当製品は弊社にて近日販売開始する予定である。

図1:LifeKeeper Protection Suite for SAP on Windowsの構成例
また、2006年2月にマイクロソフトより久々にMicrosoft SQL Serverの新バージョンが販売開始になったが、信頼性やセキュリティが強化され、今後のWindowsサーバのデータベース利用に大きな役目を果たすと考えられる。
LifeKeeperはすでにMicrosoft SQL Server 2000に対応しているが、近日中にMicrosoft SQL Server 2005のサポートを開始する予定である。MS SQL Server 2005の機能強化として、64bitに対応したことがあげられる。LifeKeeperにて64bitのサポートするかについては、今後の市場動向を踏まえ検討される予定である。
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リファレンスサイトの紹介
本連載のリファレンスとなるWebサイトです。本連載に対するご意見、ご要望などもお寄せください。
■LifeKeeper製品詳細情報
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/
■SteelEye Technology Inc.(開発元)
http://www.steeleye.com
■LifeKeeperに関するお問合せ
https://www.10art-ni.co.jp/contact/form-lifekeeper_ssl.html
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著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 羽鳥 正明
プロダクト&SIビジネスユニット マーケティング部 第1マーケティンググループ
1991年、日本ユニシスに入社、PCのマーケティングとして米国ユニシスのリエゾンを経験。その後コンパックコンピュータにてIAサーバのマーケティングを担当。現在はサイオステクノロジーにてLinuxならびにOSSのマーケティングを統括。
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