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サブレポートの作成手順
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続いてサブレポートを作成してみましょう。
リスト型レポートの各行にグラフや表などのサブレポートを組み込み、レコード別のグラフや表を出力します。今回は店舗一覧をメインレポートとして、店舗別のグラフや表をサブレポートとして組み込んでいきます。
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デザインファイルの作成とデータソース設定
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メインとなるリスト型レポートを新規作成しましょう。これは「店舗一覧」を使用しますので、すでに作成してあるものをコピーして新たなファイルを作成します。デザインファイルをコピーすればデータソースとデータセットもコピーされますので新たな設定は必要ありません。
店舗一覧には後ほどサブレポートを組み込むために、サブレポート用の行を新たに追加しておきます。
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サブレポートの作成
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サブレポートとなるグラフや表を作成します。サブレポートは「グラフの作成」で作成した「売上推移グラフ」でもよいですし、新たに作成してもよいでしょう。ただし、メインレポートは店舗のリストなので、サブレポートには店舗コードをパラメタに設定してある必要があります。
今回はサブレポートとして売上テーブルと商品テーブルから「売上一覧表」を新たに作成しました。
図7:サブレポートの作成 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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サブレポートの組み込み
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作成したサブレポートのデータセットと表をメインレポートに組み込み、メインレポートの「店舗一覧」の各行にそれぞれ店舗別の「売上一覧表」を表示させます。
組み込みは「売上一覧表」で使用しているデータセットを「店舗一覧」へコピーし、サブレポート用の行に作成した表をコピーするだけです。
図8:サブレポートの組み込み (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
プレビューで確認してみましょう。
図9:サブレポートのプレビュー (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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メインレポートからのパラメタ作成
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プレビューを見るとサブレポート行の「売上一覧表」はすべて同じデータが表示されています。サブレポートとメインレポートのパラメータの受け渡しがされていないからです。
サブレポートのデータセットデフォルト値にメインレポートの店舗コードを設定することにより、サブレポートが店舗別に正しく表示されます。
組み込んだ「店舗一覧表」を選択し、プロパティエディタのバインドタブから、デフォルト値を変更します。式ビルダーで「使用可能なデータセット」にメインレポートで使用しているデータセット「StoreListDataSet」から店舗コードである「row["STORE_CODE"]」を選択します。
プレビューでサブレポートが店舗ごとに出力されていることを確認してみましょう。
図10:サブレポートの出力の確認 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 川本 博之
Javaスペシャリスト。前職ではJava専業ソフトウェアハウスにおいてプロジェクトリーダーとして活躍。現職ではオープンソースに関する技術の研究活動を日々行なう。常に、ビジネス設計を意識したユーザが使いやすいシステム構築を心掛けている。
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