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(1)データセットの作成
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データセットとはグラフに表示する値の集合で、作成するグラフの形式によって値の保持の仕方も変わってきます。そのため出力形式に応じて、使用するデータセット(独自で作成する場合はimplementsで指定したインターフェイス)を選択する必要があります。また、"JDBC〜Dataset"を使用するとJDBCで取得したデータをそのままデータセットとして使用することが出来ます。
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(2)JFreeChartオブジェクトの生成
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データセットが作成できたら、出力するグラフの形式に合わせてChartFactoryからJFreeChartオブジェクトを生成します。
例えば、"createBarChart()"では棒グラフ、"createLineChart()"では折れ線グラフといったJFreeChartオブジェクトが取得できます。引数は生成するグラフによって多少異なりますが、基本は同じですので、createPieChartの例を以下にしめします。
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- java.lang.String title
- グラフ上に表示されるタイトル
- PieDataset dataset
- 使用するデータセット
- boolean legend
- 凡例を表示するかどうか
- boolean tooltips
- ツールチップを表示するかどうか
- boolean urls
- URLを作成するかどうか
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表2:createPieChartの例
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また、詳細は次回説明しますが、JFreeChartオブジェクトを操作することで、様々なグラフのカスタマイズが可能になります。
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(3)グラフの出力
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ここまでで、グラフのデータ、種類が決まっているので、あとは出力処理を記述します。JFreeChartでは表3の出力方式に対応していますので、用途に合わせて使い分けてください。
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- ChartPanel
- JFreeChart付属のデモはこの形式を使用しています。ChartPanelは"javax.swing.JPanel"を継承しているため、そのままJavaアプリケーションに組み込むことが出来ます。
- イメージファイル
- JPEGやPNGといったイメージファイルとして出力します。ChartUtilitiesにイメージ変換用のメソッドが用意されていますので、詳細はAPIドキュメントを参照してください。
- PDF
- iText(http://www.lowagie.com/iText/)というPDF生成用のライブラリと組み合わせることで、PDFに出力することが出来ます。
- SVG(Scalable Vector Graphics)
- Batik(http://xml.apache.org/batik/)と組み合わせることで、SVGフォーマットで出力することが出来ます。
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表3:JFreeChartの出力方式
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著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ 横井 朗
オープンソース指向技術コンサルタント。Java専門のソフトウェアハウス〜フリーエンジニアを経て現職。帳票開発のみならず、オープンソースを用いたシステム構築を日々提案。なによりもお客様の真のニーズを求めるため社内外でオープンソースに関する啓蒙活動を行う。
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