JRubyはJavaとRubyのクロスオーバーを実現する有望な技術で、最近特に注目されているものだ。この連載ではJRubyを使ってアプリケーションを作り、動作させるまでを詳細に解説している。
JRubyを知る!
第1回:JRubyとは?
著者:アスタリクス 大西 正太
JRubyはJavaとRubyのクロスオーバーを実現する有望な技術です。本連載ではJRubyの入門的な部分について紹介していきます。幅広い方々がJRubyを知るきっかけになれば幸いです。今回はJRubyの概要について解説します。
またRoRの登場によってRuby自身が持つ「簡潔な記述」や「ダイナミックな動作」などの優れた特性が広く知られるようになり、Rubyを愛用する開発者が増えてきているように思います。しかし、Ruby/RoRは今のところ比較的小規模なインターネットサービスを中心に導入が進んでいる状況です。今後エンタープライズなシステムに市場を拡大していくには、パフォーマンスや安定性などの面で乗り越えなくてはいけない壁があるのかもしれません。
JRubyを知る!
第2回:JRubyでHello, World!
著者:アスタリクス 大西 正太
今回はJRubyのインストール手順と簡単な動作確認について解説を行います。まずコマンドラインからJRubyを操作しながら、どのようなことができるのかを説明します。単な動作確認をするために「jirb」というコマンドを利用します。コマンドプロンプトを開き、任意の場所で「jirb」と入力してみてください。すると上記のように表示され、入力待ちになります。このjirbは対話型のRuby実行プログラムなのです。
ここで任意のRubyプログラムを入力していくと、リアルタイムにスクリプトが実行されていきます。もともとRubyを触っていた方には「irbコマンドのJRuby版」というとわかりやすいでしょう。
JRubyを知る!
第3回:RubyからJavaクラスを呼び出してみよう!
著者:アスタリクス 大西 正太
Rubyから自作Javaクラスやオープンソースライブラリなどを利用する方法について実際にサンプルを交えて紹介していきます。今回は著名なライブラリということでLog4Jを動作させました。Javaには他にもエンタープライズなシステム向けに有用なライブラリが多数あります。これらをRubyから利用できることで、RubyやRuby on Railsがよりエンタープライズなシステムの開発に導入しやすくなると考えられます。
Javaの著名ライブラリがRubyから利用できることで、今後エンタープライズシステムの開発にRubyを導入しやすくなっていくことが期待されます。
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第4回:JavaEEでRailsを動かす!
著者:アスタリクス 大西 正太
JavaEEアプリケーションサーバ上でRoRを動作させることには、冒頭で述べた通りRuby/RoRの生産性とJavaの性能、安定性の両立が期待されています。GoldSpikeとActiveRecord-JDBCを用いることでJavaEE標準のコネクションプールを利用することもできます。RoRにはコネクションプールの仕組み自体がないため、リソースの最適化が必要な局面で有用であるといえます。
性能や安定性の面で、現実的にはまだまだ期待に応えきっているとはいえない部分がありますが、問題点があれば報告をしたり自分で修正をしてコミュニティに還元するなどのアクションをとることで、一段と発展の速度を上げることができると思います。
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