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Xenによるサーバ仮想化
オープンソースXenによるサーバ仮想化

第4回:ゲストOSの構築方法
著者:平 初   2006/2/2
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Xenのインストール(Domain-U編)

   前回は、XenのインストールとDomain-0(管理OS)の構築方法について解説してきました。

   今回は続きとして、Xen上で動作するゲストOS「Domain-U」の構築方法を解説します。Xen環境で動作するゲストOSのことをDomain-Uといいます。

   Domain-Uのドメイン番号は1以上でXenの管理権限は持ちません。なお、作業はすべて特権ユーザ「root」にて行います。


Domain-U用ルートパーティションの作成

   今回は、Domain-UのルートパーティションとなるディスクイメージをDomain-0のファイルシステム上に作成します。この他にディスクパーティションをDomain-Uに提供することも可能です。まず、ディスクイメージを作る前にDomain-U用のディレクトリを作成します(コマンド1参照)。

コマンド1:Domain-U用のディレクトリ作成
# mkdir -p /opt/xen/fc4-guest

   ディレクトリができましたら、カレントディレクトリを/opt/xen/fc4-guestへ移動し、ddコマンドにてディスクイメージを作成します(コマンド2参照)。またルートパーティション(/)用に2GB確保しました。

コマンド2:ルートパーティション用ディスクイメージの作成
# cd /opt/xen/fc4-guest
# dd if=/dev/zero of=sda1.img bs=1M count=1 seek=2048
1+0 records in
1+0 records out

   ddコマンドで作成したディスクイメージをmkfsコマンドでフォーマットします(コマンド3参照)。今回はLinux ext3ファイルシステムで作成しました。

コマンド3:ルートパーティション用ファイルシステムの作成
# mkfs -t ext3 -F sda1.img
mke2fs 1.38 (30-Jun-2005)
warning: 256 blocks unused.

Filesystem label=
OS type: Linux

(途中省略)

Creating journal (16384 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

This filesystem will be automatically checked every 31 mounts or
180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.

   次に、tune2fsコマンドでfsckが頻繁に動かないようにチューニングします(コマンド4参照)。

コマンド4:ルートパーティション用ファイルシステムのチューニング
# tune2fs -c 0 sda1.img
tune2fs 1.38 (30-Jun-2005)
Setting maximal mount count to -1


Domain-U用スワップパーティションの作成

   ルートパーティションの他にスワップパーティションも用意したいと思います。同じくddコマンドにてディスイメージを作成します(コマンド5参照)。今回は256MB確保しました。

コマンド5:スワップパーティション用ディスクイメージの作成
# dd if=/dev/zero of=sda2.img bs=1M count=1 seek=256
1+0 records in
1+0 records out

   スワップパーティションもフォーマット作業が必要です。フォーマットにはmkswapコマンドを使います(コマンド6参照)。

# mkswap sda2.img
Setting up swapspace version 1, size = 269479 kB
no label, UUID=a72b7e1a-d72d-47ec-8330-4c97dfd0eee2


Domain-U用ルートパーティションのマウント

   先程、「Domain-U用ルートパーティションの作成」の項で作成したディスクイメージをループバックマウントします。今回はマウント先として/mnt/fc4-guestを作成し、そこへマウントしました。

コマンド7:Domain-U用ルートパーティションのマウント
# mkdir -p /mnt/fc4-guest
# mount -o loop sda1.img /mnt/fc4-guest

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平 初(TAIRA Hajime)
著者プロフィール
平 初(TAIRA Hajime)
仕事では、Linuxを中心としたシステムのコーディネーション、技術サポート、仮想マシンソフトウェアのデモンストレーションなどを行っている。オープンソースの活動としては、Open Source Conference、Fedora JPの勉強会などで講師、またLinux関連書籍の執筆活動を行っている。最近は、サーバ向け仮想マシンソフトウェアXenの勉強会を積極的に行っている。


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INDEX
第4回:ゲストOSの構築方法
Xenのインストール(Domain-U編)
  Domain-U用/devの作成
  Domain-U用ルートパーティションのアンマウント
  Domain-U環境のネットワーク設定
オープンソースXenによるサーバ仮想化
第1回 仮想マシンとサーバ仮想化について
第2回 Xenでわかる仮想マシンソフトウェア
第3回 管理OSの構築方法
第4回 ゲストOSの構築方法
ブレードサーバによる仮想化テクノロジーの活用
第1回 x86サーバのコンソリデーションの課題と目標
第2回 ブレードサーバの仕組みと管理ツール
第3回 仮想化テクノロジーの動向と未来
サーバ仮想化技術とその実践的評価ポイント
第1回 サーバ仮想化の背景と種類
第2回 仮想化技術の活用方法
第3回 仮想化技術とワークロード管理の評価ポイント