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Eclipse BIRT
Eclipseが提供するBIとレポーティングツール

第2回:データベースのデータをレポートに出力しよう
著者:ビーブレイクシステムズ  川本 博之   2006/2/23
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はじめに

   こんにちは、ビーブレイクシステムズの川本です。前回はEclipse BIRTの概要を説明し、インストールまでしました。今回はEclipse BIRTを使用して図1のような、ヘッダ、フッタを持ち、地域ごとにグループ化されたリスト型のレポートを作成してみます。
完成イメージ
図1:完成イメージ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   レポート作成の流れは大きく見て表1のようになります。

  1. プロジェクト作成
  2. レポートファイル作成
  3. データソースの設定
  4. データセットの作成
  5. リスト型レポートの作成

表1:レポート作成の流れ

   それでは、早速レポートの作成に取り組んでみましょう。


データベースの構成

   まず、レポートで表示させるデータのテーブルを作成します。本連載では物流システムをモデルとし、店舗、商品、売上の3つを作ります。

データベースの構成
図2:データベースの構成

   また、以下にテーブル作成クエリを記します。

CREATE TABLE STORE (
     STORE_CODE VARCHAR(4) NOT NULL,
     STORE_NAME VARCHAR(20),
     REGION VARCHAR(10),
     STORE_KBN VARCHAR(1),
     PRIMARY KEY (STORE_CODE)
);

CREATE TABLE ITEM (
     ITEM_CODE VARCHAR(6) NOT NULL,
     ITEM_NAME VARCHAR(50),
     UNIT_PRICE INTEGER,
     PRIMARY KEY (ITEM_CODE)
);

CREATE TABLE SALES (
     SALES_NO VARCHAR(10) NOT NULL,
     SALES_DATE DATE,
     STORE_CODE VARCHAR(4),
     ITEM_CODE VARCHAR(6),
     QUANTITY INTEGER,
     AMOUNT INTEGER,
     PRIMARY KEY (SALES_NO)
);

※注: 店舗区分は「1:直営店、0:フランチャイズ」をあらわします。


プロジェクトの作成

   では、Eclipse BIRTのプロジェクトを作成します。

   Eclipseを起動し、メニューバーから「ファイル → 新規 → プロジェクト」で「レポートプロジェクト」を選択し、「次へ」ボタンを押します。

新規プロジェクト
図3:新規プロジェクト

   プロジェクト名を入力し「終了」ボタンを押します。今回はプロジェクト名を「birtPrj」とします。

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株式会社ビーブレイクシステムズ  川本 博之
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  川本 博之
Javaスペシャリスト。前職ではJava専業ソフトウェアハウスにおいてプロジェクトリーダーとして活躍。現職ではオープンソースに関する技術の研究活動を日々行なう。常に、ビジネス設計を意識したユーザが使いやすいシステム構築を心掛けている。


INDEX
第2回:データベースのデータをレポートに出力しよう
はじめに
  レポートファイル作成
  リスト型レポートの作成
  マッピング