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第2回:データベースのデータをレポートに出力しよう
著者:ビーブレイクシステムズ  川本 博之   2006/2/23
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リスト型レポートの作成

   では作成したデザインファイルとデータセットを使いリスト型レポートを作成してみましょう。

   作成するリスト型レポートは「タイトル」と「テーブル」の構成となります。
タイトルの作成

   今回のタイトルは「店舗一覧」とします。

   まず、Paletteビューから「テキスト」を選択し、レイアウトビューにドラッグアンドドロップします。次に、テキスト編集用ウィンドウが表示されますので「店舗一覧」と入力し、「OK」を押します。

   レイアウトビューに「店舗一覧」のテキストが表示されますので、プロパティエディタでフォントサイズ、位置を設定しましょう。

レポートデザイン
図9:レポートデザイン
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


テーブルの作成

   次にタイトルの下に店舗の一覧を出力させましょう。

   データエクスプローラより「データセットの作成」で作成した「storeListDataSet」をレイアウトビューにドラッグアンドドロップしますと、ヘッダ部、詳細部、フッタ部の構成を持つテーブルが自動で作成されます。

テーブルの自動作成
図10:テーブルの自動作成
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ヘッダ部のカラム名はデータベース定義のままなので日本語に編集します。

   では、この時点でプレビューしてみましょう。エディタのプレビュータブを選択、またはツールバーのプレビューアイコンをクリックするとレポート内容をプレビューできます。

店舗一覧のプレビュー
図11:店舗一覧のプレビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   ヘッダ部にはカラム名、詳細部にはレコードの値が出力されています。それでは次にフッタ部に店舗数(店舗総数:n件)を設定してみましょう。


フッタの作成

   まず、Paletteビューから「データ」をテーブル上の「フッタロウ」セルにドラッグアンドドロップし、「式ビルダ」ウィンドウを表示させます。

   「式ビルダ」ウィンドウでトータル店舗数用の式を作成します。「BIRT関数」の「Total」関数一覧から「countDistinct(value,filter,group_level)」を選択し「式フィールド」に関数を表示します。

   次に、引数として「使用可能なデータセット」から作成済の「StoreListDataSet」を選択し「STORE_CODE」を設定します。最後に静的な文言「店舗総数:」と「件」を加え「OK」を押します。

式ビルダ
図12:式ビルダ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   それではプレビューで確認してみましょう。

店舗総数のプレビュー
図13:店舗総数のプレビュー
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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株式会社ビーブレイクシステムズ  川本 博之
著者プロフィール
株式会社ビーブレイクシステムズ  川本 博之
Javaスペシャリスト。前職ではJava専業ソフトウェアハウスにおいてプロジェクトリーダーとして活躍。現職ではオープンソースに関する技術の研究活動を日々行なう。常に、ビジネス設計を意識したユーザが使いやすいシステム構築を心掛けている。


INDEX
第2回:データベースのデータをレポートに出力しよう
  はじめに
  レポートファイル作成
リスト型レポートの作成
  マッピング