OpenSSL Projectは10月23日(現地時間)、暗号化通信ライブラリ「OpenSSL 4.1.0」をリリースした。
「OpenSSL 4.1.0」は、新機能を追加したフィーチャーリリースに相当する。UDPなどのデータグラム通信向けにDTLS 1.3を実装したほか、TLSの拡張性を維持するGREASE、IKEv2用の鍵導出関数、DTLS対応のSSLリスナーAPIなどを追加した。
「OpenSSL 4.1.0」のハイライトは次の通り。
〇RFC 9147で規定されたDTLS 1.3に対応
〇TLS ClientHelloでGREASEを利用できる機能を追加
〇SSLリスナーAPIでDTLS接続をサポート
〇IPsecのIKEv2で使用するIKEV2 KDFを追加
〇ppc64leでML-KEMとML-DSAのNTT演算を高速化
〇x86-64でML-DSAとSHAKEのAVX-512最適化を追加
〇x86-64でAES-CBC復号のAVX-512/VAES最適化を追加
〇Elbrus 2000(e2k)アーキテクチャの初期対応を追加
〇MSVC 2013向けの32ビット/64ビットWindowsビルドターゲットを追加
〇Windows ItaniumとWindows CEのビルドターゲットを削除
〇「no-ecdsa」「no-ecdh」構成オプションを削除
〇タイムスタンプ応答取得ツール「tsget」の依存ライブラリを変更
など。
DTLSは、UDPのように到達や順序が保証されない通信上で、TLSと同様の暗号化と認証を提供するプロトコル。リアルタイム通信、IoT、VPNなど、TCPを利用しにくい用途で使われる。OpenSSL 4.1.0ではDTLS 1.3に加え、サーバが複数のDTLS接続を待ち受けるためのSSLリスナーAPIも拡張された。
「OpenSSL 4.1.0」は、Webサイトから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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