「nginx 1.31.8」リリース ─ HTTP/3利用時の異常終了を修正
working_directoryの相対パス基準を変更、kTLSやSolarisビルドの問題にも対応
21:31
nginx開発チームは10月21日(現地時間)、オープンソースのWebサーバ/リバースプロキシ「nginx 1.31.8」をリリースした。
「nginx」は、Webサーバ、リバースプロキシ、コンテンツキャッシュ、ロードバランサとして利用できるオープンソースソフトウェア。TCP/UDPやメールのプロキシ機能も備え、高い同時接続処理性能を特徴とする。
「nginx 1.31.8」は、mainline系列「1.31系列」の最新版。HTTP/3使用時にワーカープロセスがSIGBUSで異常終了する問題や、「working_directory」ディレクティブの処理、kernel TLS利用時のログ出力、Solarisでのビルドなどが修正された。
「nginx 1.31.8」のハイライトは次の通り。
〇内部JSONパーサーがエスケープシーケンスを含む文字列を個別のイベントとして通知するようにAPIを変更
〇「ngx_json_unescape_string()」が文字列を別のバッファーへデコードするように変更
〇「working_directory」で指定した相対パスの基準を、現在のディレクトリからnginxのプレフィックスディレクトリへ変更
〇「working_directory」に無効なディレクトリを指定すると、起動時や設定再読み込み時にワーカープロセスが終了する問題を修正
〇厳格なアラインメントを必要とするプラットフォームで、HTTP/3利用時にSIGBUSによってワーカープロセスが異常終了する問題を修正
〇OpenSSL 3.2.0以降とkernel TLSを使用してSSL接続を閉じる際、不要な「recv() failed」警告が記録される問題を修正
〇「--with-control-api」を指定するとSolarisでビルドできない問題を修正
など。
内部JSONパーサーのAPIも変更されたため、nginxの内部APIへ直接依存するサードパーティーモジュールでは互換性の確認が必要となる。
nginx 1.31.8は、Webサイトから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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