IT運用管理ガイド 2023
ITシステムの運用管理といえばこれまで、システムの安定稼働に重きが置かれてきた。社内業務の効率化を目的とした、従来のモノシリックなシステムは頑健で、更新の機会も少なく、運用担当者は主にサーバーやストレージの稼働状況を把握しておけばシステムの可用性は確保できていた。
しかし、働き方改革やコロナ禍によるリモートワーク、クラウドコンピューティングの普及、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などにより、企業システムの在り方は大きく変化を遂げている。特に近年、クラウドファーストを掲げる企業が増え、企業システムには何らかの形でクラウドサービスが使われるようになってきている。
一方、デジタル技術により柔軟で変化に富んだサービスをユーザーに提供できるようになり、これがもたらすユーザー体験(UX)や顧客体験(CX)がビジネスに影響をもたらすようになり、顧客サービスに直結するシステムの重要性が認識されている。そこで、ユーザーニーズの素早い変化に対応するため、クラウドネイティブなコンテナ技術を使用したマイクロサービスを導入する企業が増えている。
こうした企業システムを取り巻く環境の変化は、運用管理にも影響を与えている。従来のモノシリックなシステムの保守を担ってきた運用管理システムでは、顧客接点となるWebサービスの品質の維持・向上や、インシデントが発生した際の素早い対応は難しく、クラウドサービスやマイクロサービスへの対応にも課題が残る。
そのような中、システムの稼働状況を監視するだけでなく、システム全体を観測して、予期せぬことが起こった時にその要因を特定するオブザーバビリティ(可観測性)の属性を企業システムに持たせるITソリューションが、従来のサイト運営だけでなく、企業システムの運用管理の側面からも注目されている。
本小冊子は、システムの運用管理の取り巻く環境を押さえたうえで、オブザーバビリティを実現して、現代の複雑な企業システムを管理するソユーションの重要性と、それがもたらす運用管理の変革を解説している。
刻々と変化する企業システムの運用管理に頭を悩ます担当者は、本小冊子を通じて課題解決のヒントを得られるはずだ。ぜひご一読いただきたい。
IT運用管理ガイド 2023
「デジタルトランスフォーメーション(DX)で変容するIT運用管理」を
Impress Business Libraryからダウンロード!
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- Observability Conference 2022、オブザーバビリティから組織、ルールを見直した事例を紹介
- Observability Conference 2022、TVerによるNew Relic One導入事例を紹介
- Observability Conference 2022、Splunkのエンジニアが説明するOpenTelemetryの入門編
- Observability Conference 2022から、サイボウズのオブザーバービリティ事例を紹介
- パフォーマンス管理から「オブザーバビリティ」にブランディングを変えたNew Relicが新価格体系を発表
- DevOps完全ガイド 2022
- DevOps全体の監視・調査・障害対応を自動化・効率化 「Splunk Observability Cloud」が DXをスピードアップする
- クラウドデータベース完全ガイド 2023
- Linux Foundationが複数のクラウド環境でマイクロサービスの構築・運用を促進する「NextArch Foundation」を設立、ほか
- ローコード開発プラットフォームガイド