TOP
>
設計・移行・活用
> 通信パスの作成
LifeKeeperのすべて
第5回:LifeKeeper for Windowsの操作(前編)
著者:
サイオステクノロジー クラスタソリューショングループ
監修者:
サイオステクノロジー 小野寺 章
2005/12/26
前のページ
1
2
3
4
次のページ
通信パスの作成
まずプライベートLANを使用した通信パスの作成方法を解説する。
LifeKeeper GUI画面を起動し、「編集 → サーバ → 通信パスの作成」を実行し、ウィザードが起動したら、以下の項目について順に設定する。
1. ローカル・サーバ
ローカル・サーバ名が表示されるので「次へ」ボタンを押す。今回は「TESTLK1」が表示された状態になっている。
図2:ローカル・サーバ
2. リモート・サーバ
クラスタを構成する相手のサーバ名を入力する。ここでは「TESTLK2」を入力し「サーバの追加」を押す。その後、「TESTLK2」を選択し「次へ」ボタンを押す。
図3:リモート・サーバ
3. デバイス・タイプ
「TCP/IP」を選択し、「次へ」ボタンを押す。
図4:デバイス・タイプ
4. ハートビート間隔(秒単位)
ハートビートを行う間隔である。今回はデフォルト値の「6秒」のまま「次へ」ボタンを押す。
図5:ハートビート間隔(秒単位)
5. ハートビート最大欠落数
ハートビートが失敗した場合に、何回目の失敗で障害と判断するかの設定である。今回はデフォルト値の「5」のまま「次へ」ボタンを押す(注1)。
図6:ハートビート最大欠落数
※注1:
ハートビートの間隔と最大欠落数の設定はネットワーク状況によって異なるため、詳しくは「プランニングおよびインストールの手引き(
http://www.10art-ni.co.jp/product/lifekeeper/windows/manual/LKInstall.pdf
)」にある「サーバ通信のプランニング」を参照して設定を行っていただきたい。
6. ローカルIPアドレス
IPアドレス「10.0.0.1」を選択し、「次へ」ボタンを押す。
図7:ローカルIPアドレス
7. 優先順位
通信パスは複数設定できるため、その中での優先度を設定する。優先度は1〜99までの値で設定し番号が小さいほど優先度が高くなっている。今回設定する通信パスは最も高い優先度に設定にするので「1」を設定し「次へ」ボタンを押す。
図8:優先順位
8. リモートIPアドレス
6.で選択したIPアドレスに対応したセカンダリサーバのIPアドレス「10.0.0.2」を選択し、「次へ」ボタンを押す。
図9:リモートIPアドレス
9. ポート番号
通信パスに使用するポート番号を設定する。今回はデフォルト値の「1500」まま「作成」ボタンを押す。ポート番号はネットワークやファイアウォールの状況などによって変更することもある。
図10:ポート番号
ここまでの設定でプライベートLANを使用した通信パスが作成できたので「次へ」ボタンを押す。
次に2つ目の通信パスの作成をする。2つ目の通信パスはパブリックLANを使用する。作成方法はプライベートLANを使用した場合と同じなのでここでは省略する。
前のページ
1
2
3
4
次のページ
著者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 クラスタソリューショングループ
サイオステクノロジーにおいて、SteelEye LifeKeeperの技術サポートや構築支援を行うエンジニア集団。日本国内で、彼ら以上にLifeKeeperを知る者たちはいないと自負している。世の中のすべてのHAクラスタがLifeKeeperになることを夢見て日々奮闘を続けている。
監修者プロフィール
サイオステクノロジー株式会社 小野寺 章
インフラストラクチャービジネスユニット
エンタープライズソリューション部 部長
国産汎用機メーカに入社し、汎用機のSEを10数年担当、1994年頃からオープン・ダウンサイジングブームの到来とともにUNIX系OSを担当し、Solaris、HP/UXでSun Cluster、Veritas Cluster、MC/ServiceGuardなどを使用した、多数のミッションクリティカルシステムのHAシステム構築に従事。2001年ノーザンライツコンピュータ(現サイオステクノロジー)へ入社後、SteelEye LifeKeeperの総責任者としての国内での販売・サポート業務に従事。
INDEX
第5回:LifeKeeper for Windowsの操作(前編)
はじめに
通信パスの作成
IPリソースの設定
セカンダリサーバ「TESTLK2」にIPリソースを拡張