警察庁、2015年のサイバー空間における攻撃の情勢を発表
2016年3月21日(月)
警察庁は3月17日、2015年のサイバー空間における攻撃の情勢について発表した。
今回の発表の中では、2015年のサイバー攻撃の情勢について、「1.日本年金機構をはじめとする多数の機関、事業者などでサイバー攻撃による情報窃取等の被害が発生」「2.警察が連携事業者などから報告を受けた標的型メール攻撃が3,828件と過去最多を数えた」「9月以降、地方公共団体、報道機関、空港、水族館等のWebサイトの閲覧障害事案が頻発」の3項目が挙げられている。また、サイバー空間における探索行為として「インターネットとの接続点に設置したセンサーに対するアクセス件数は、1日1IPアドレスあたり729.3件」「ルータや監視カメラなどの組み込み機器を標的とした探索行為などの増加」が指摘されている。さらに、サイバー犯罪の情勢としては、2015年中のインターネットバンキングに係る不正送金事犯の被害額が約30億7,300万円で、過去最高であった2014年を更に上回った」件、「海外からのサイバー犯罪に係る事件の検挙」などについて触れられている。
警察庁としては、今回の発表の中で、今後の取り組みについて、官民連携、国際連携、態勢整備・人材育成などに注力するとしている。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
プレスリリース
その他のニュース
- 2024/11/22 「Rocky Linux 9.5」リリース
- 2024/11/21 Arch Linuxのメニューベースのインストーラ「archinstall 3.0」リリース
- 2024/11/21 「LibreOffice 24.8.3 Community」リリース
- 2024/11/21 Fortinet、悪意のあるMicrosoft Excelドキュメントを利用したフィッシングキャンペーンについて注意喚起を発表
- 2024/11/19 「AlmaLinux OS 9.5」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- 警察庁、IoT機器に対する複数の不正アクセスに対する注意喚起を発表
- 情報処理推進機構、「情報セキュリティ白書2016」を発表
- サイバー攻撃を自ら呼び寄せる人のiPhone設定とは?
- 警察庁、組み込み機器向け「Zeroshell」の脆弱性を狙った攻撃増加について注意喚起
- 情報処理推進機構、「情報セキュリティ10大脅威 2016」の順位を発表
- 何から情報を守ればよいか、攻撃手法を知ろう
- シマンテック、DDoS攻撃実行時にIoT機器使用が拡大している調査結果を発表
- 警察庁、「Webmin」の脆弱性を標的としたアクセスを観測
- 巧妙化するサイバー攻撃 2020年に向けた新しいサイバーセキュリティへの挑戦
- JPCERT/CC、「高度サイバー攻撃への対処におけるログの活用と分析方法」を公開