侍も 迷いに迷う ブリュッセル
ブリュッセルのトラム事情
ブリュッセルの町は、公共交通機関が発達しており、トラム、メトロ(地下鉄)、鉄道、バスが縦横に走っています。ただ、路線や「乗り方」がわからない旅行者には必ずしも「便利」とは言い切れません。例えば、トラムは最終目的地は表示されていますが、次の停留所はアナウンスもされず表示もされません。
下車するときには、下車ボタン(これだけは日本と同じ)を押すのですが、旅行者には「今どこを走っているか」がわかりません。乗車口、下車口は分かれておらず、乗客は好き勝手に出入りします。料金(切符)の確認は自己申告で、自分で車内に設置された機械に切符を通して刻印するというシステムです。
ブリュッセルから「151」
「ちょっと歩いてこよう」の散歩は結局4時間近くかかってしまいました。バーガーショップで腹ごしらえ(ブリュッセルでの最初の食事)をしてからホテルに戻り、発表資料の編集をはじめました。
作業の節目で、subversion(http://www.thinkit.co.jp/free/article/0611/2/2/)でデータをサーバに登録(check in)します。バージョン管理ソフトは、プログラム開発のためだけでなく、こうしたファイルの編集においても、バージョンごとの管理、差分や更新履歴の確認ができます。私がプロジェクトマネージャをしているTOMOYO LinuxのWebページもsubversionで管理しています。
話がそれてしまいましたが、今回、発表用のPCのほかにバックアップ用の個人PCを持参していたので、ときどきバックアップのPCでも登録内容を参照(check out)します。ネットワーク越しの手動データミラーリングです。
宿泊したHoliday Innのホテルはインターネット接続環境を提供していませんでした。無線LANについて、専門の業者にアウトソーシングしており、無線LANを有効にしてWebブラウザを開くと案内のページが表示されるようになっています。そのページから接続を申し込み、クレジットカード情報を入力するとネットワーク接続が利用できるようになる仕組みです。価格を見ると少し割高でしたし、何よりクレジットカードの番号を入力することに抵抗があったので、FOMAのデータ通信カード(A2502)を使うことにしました。
最初は順調に使えていたのですが、ある時突然通信エラーになりました。いくら調べても原因がわかりません。なかばあきらめかけたとき、なにげなく持っていたNTT DoCoMoの携帯電話で151(問い合わせ専用番号)にダイヤルしてみました。すぐに電話がオペレータにつながりました。
オペレータは、こちらの用件を聞く前に「もしおかけになったのが151であれば、すぐに次の番号にかけ直してください」と言います。151は国内では無料通話ですが、海外から利用する場合にはローミング費用が発生することがあるからだそうです(ということや海外からの発信用の番号は説明書に明記されています。ちなみに海外で利用する場合には電話を受ける側でもローミング料金が生じます)。
教えられた番号にかけなおして、説明を受け状況がわかりました。海外ローミングを利用する場合の通話料金は、DoCoMoの通話/通信料金と現地でローミングを行う業者に支払う料金との合算になります。その「実績」データがDoCoMo側に送られてくるのには多少の時間がかかります。
今回の場合は、どうやらフランクフルト空港での作業により海外での利用の上限金額に達してしまったため、通信ができなくなってしまったのです。状況が判明し、オペレータの方にお願いして上限金額を変更していただき、再度通信ができるようになりました。