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実践プロジェクト管理
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第2回:見積もり〜設計フェーズで重要なポイント

著者:システムインテグレータ  安治 理之   2007/8/20
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見積もりフェーズから設計フェーズまでを解説

   「第1回:プロジェクトマネージャとプロジェクトリーダの役割とは」では、「一般的なプロジェクト管理の流れ」として、以下の9つのフェーズを挙げました。
1.案件見積もり
お客様からRFPを取得
PL → PM → 部門稟議を経て、概算工数、予想開発スケジュール提出
受注確定前後で可能であれば開発要員の空き状況確認を社内、協力会社に行う
2.要件定義、ヒアリング
要件ヒアリング(PM、PL)、開発メンバー選定、議事録作成
開発プラットフォーム、開発ソフトウェア、想定ハードウェアなど決定
3.基本設計
議事録作成
基本設計終了後、一般的には、スケジュールや見積変更があれば、提出されるタイミング
4.詳細設計
5.開発、単体検証
6.結合検証
自社内テスト機器を用いた検証
他社システムとの連携がありえる場合は調整して結合検証
7.総合検証
実稼動機器と運用者(実際にシステムを利用するユーザ)を交えたテスト
他システムとの連携があれば、ここで再度検証
8.納品、納品後ユーザーサポート
9.保守契約

表1:プロジェクト管理の9つのフェーズ(再掲)

   今回は1〜4の項目について、それぞれのフェーズにおける「便利なツール」と注意点を述べるとともに、解説を行っていきます。

   5以降のフェーズについては、次回に解説します。


「案件見積もり」フェーズ

   「案件見積もり」のフェーズは筆者としては9つのフェーズの中で、1、2を争う重要なポイントだと考えています。特に「原価や納期も管理して、予定通りに収めなければならない」ミッションを達成するためには、非常に重要だといえるでしょう。

   この見積もりフェーズでは、一般的にお客様から頂くRFPや自社営業サイドからの情報を基に、機能一覧法(積み上げ式)などの見積もり手法を用いて工数などを算出し、見積もり担当者 → 部門稟議 → 見積もりワーキンググループ → 最終決済などを経て、お客様にできるだけ早く、かつ可能な限り精度の高い見積もりを出すことが目的となります。

   また、工数算出と同時に、想定納期を提出することもあります。精度の高い見積もりを提出することは、後々開発側にとってもメリットとなるのです。

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株式会社システムインテグレータ 安治 理之
著者プロフィール
株式会社システムインテグレータ  安治 理之
物流、顧客管理、生産管理、販売予測、etc対応などの個別システム案件開発から、EC(電子商取引)、LMS(学習管理)、ERPなどのパッケージカスタマイズ開発まで、お客様ごとに異なる案件に対応し続けて幾年月。よりよいオーバーホール手法を求めつつ、現在もフルスクラッチ型案件開発を中心に、稼働を続けるシステムエンジニア。


INDEX
第2回:見積もり〜設計フェーズで重要なポイント
見積もりフェーズから設計フェーズまでを解説
  「要件定義、ヒアリング」と「基本設計」フェーズ
  「要件定義、ヒアリング」と「基本設計」フェーズでの管理手法