「Linux 7.3」リリース ─ ファイルシステムとI/O性能を改善
FailFSを追加、Apple M3 Pro/Max/Ultraや次世代CPUへの対応も進展
10:53
Linuxカーネルの最新版、「Linux 7.3」が10月18日(現地時間)、リリースされた。
「Linux 7.3」では、Btrfs、ext4、F2FS、FUSEなどのファイルシステムとI/O処理が改善された。新しいFailFSの追加、NTFSの圧縮ファイル対応、AMD Zen 6やIntelの次世代プロセッサーに向けた準備、Apple M3 Pro/Max/Ultraの初期対応なども行われている。
ハイライトは次の通り。
〇Btrfsの直接I/O、ログ、fsyncなどの処理を最適化
〇ext4で条件を満たす直接I/O書き込みを並列実行できるように変更
〇ext4のfallocateや書き込み、チェックポイント処理の性能と安定性を改善
〇FUSEにio_uringのバッファープールとゼロコピー処理を追加
〇F2FSで複数デバイスへのフラッシュ処理を並列化
〇新しい仮想ファイルシステム「FailFS」を追加
〇NTFSドライバーでWindows System Compression(WOF)の読み取りに対応
〇KSMBDでApple Time Machineとの互換性を改善
〇AMD Zen 6対応を拡充し、Intelの次世代CPUに向けた準備を追加
〇Apple M3 Pro/Max/Ultra搭載SoCの初期サポートを追加
〇Intel Xe3P/Nova Lake内蔵GPUの対応を安定扱いへ移行
〇2026年版Steam Controllerなど新しいハードウェア向けドライバーを追加
など。
ext4では、ファイルの範囲が重ならない場合に、複数の直接I/O書き込みを並列実行できるようになった。これまで必要以上に排他的なロックが使われていた処理を見直したもので、対応するワークロードで並列性の向上が期待される。BtrfsやFUSE、F2FSにも、直接I/Oやデータ転送のオーバーヘッドを削減する変更が取り込まれた。
「FailFS」は、到達したファイル操作を「EOPNOTSUPP」エラーで拒否するカーネル内部向けの仮想ファイルシステム。一般的なデータ保存用ではなく、プロセスから既存のファイルシステムを切り離すサンドボックスなどでの利用が想定されている。
ハードウェア対応では、Apple M3 Pro、M3 Max、M3 Ultraを搭載するMacの初期サポートが追加された。ただし、GPU対応などは含まれていない。また、AMD Zen 6やIntelの次世代CPU、RISC-Vの新しい拡張機能への対応も進められた。
Linux 7.3.0は、gitもしくはkernel.orgから入手できる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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Linux 7.3(LKMLの投稿)
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