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統合プロジェクト管理ツールを比較!

2008年10月28日(火)
北岸 隆史

]project-open[の機能と特徴

 ]project-open[は、tclで記述されたWebインタフェースのツールです。原稿執筆時点(2008年9月現在)の最新バージョンは3.3です。

 主な機能としては、「バグトラッキング」「フォーラム」「ユーザ管理」「プロジェクト登録」「企業情報登録」「タイムシート機能」「休暇予定」「Wiki」「ファイナンス(財務管理)機能」「レポート機能」があります。

 ]project-open[のインストールは簡単です。VMware上で動作するため、既存のマシン環境をほとんど「汚す」ことなく稼働できることは大きなメリットです。またツールのオンラインdemoサイト(http://pcdemo.dnsalias.com/)で機能を確認することもできます。

 しかし、ツールのメニューやメッセージ、マニュアルなどのドキュメントに関しては、ほぼ全く日本語化されていないと思った方がよいでしょう。日本語でのツールの情報や資料も現状では非常に少ないです。

 ただし、ツール上でデータとして日本語を使用(登録・表示など)することは問題ありません。ツールの管理者メニューから、Web画面上での訳語登録もできるので、自社独自の用語をツールに登録して表示するといったことも簡単にできます。

 なお、利用できる機能が大変豊富なため、組織としてツールを使うには綿密な準備が必要です。公式サイトにあるPDF化されたガイド(http://www.project-open.org/doc/)(英語)や、30~300人程度の組織へ展開するための手引き(http://project-open.sourceforge.net/whitepapers/Project-Open-Rollout-Plan.pdf)(英語)は参考になるでしょう。また、導入にあたり、プロフェッショナルの支援が必要な場合には、有料のサポート(http://www.project-open.com/en/services/project_open_support.html)を受けることもできます。

]project-open[の利用シーン

 ]project-open[は、中規模(2~2000ユーザー)のプロジェクト型企業での使用を想定しています。ツールの利用者はプロジェクトのメンバーやリーダのみに限りません。顧客、部門マネージャ、人事担当、経理担当、営業マネージャなどさまざまな役割のユーザーがそれぞれの責務をこなすための機能を持っています。

 特徴的な部分について使いどころを探ってみましょう。

 まずは、プロジェクトの計画・管理のためのツールとして見てみます。プロジェクトの計画段階での、マイルストンやタスクの登録作業は、オープンソースのGanttProjectと連携できるため、こちらを併用して効率よく進めるとよいでしょう。ただし、「第3回:工程/進ちょく管理のツールを比較!(http://www.thinkit.co.jp/article/138/3/)」で述べたとおり、現在のGanttProjectでは休日や休暇の扱いが不十分なため注意してください。]project-open[でも、この点は意識されているようで、次期バージョン(2008年12月以降リリース予定)では休日や休暇を考慮した新たなスケジューリングのアルゴリズムを実現予定とのことです(ロードマップ(http://www.project-open.org/roadmap.html))。

 プロジェクトの進行中には、バグのトラッキングシステムとして利用できますが、第2回で取り上げたRedmineやtracのように、ソース管理まではカバーしてはいないようです。そのほか、プロジェクト内外とのコミュニケーション機能としてWiki、ファイル共有を活用できます。

 プロジェクトマネジャーや部門・営業マネージャにとっては、以下のようなレポートを活用できます。

・顧客単位や期間指定でのプロジェクト一覧
・プロジェクトの状況(スケジュール、P/Lなど)一覧、見積もり、請求、入金などの一覧
・人的リソースの稼働予定や実績一覧

 経理部門の処理を支援する機能として、ファイナンス(財務管理)機能があります。顧客やプロバイダー(人的リソースの供給側)との間の見積書や請求書などのやりとりを、ツールが提供するサイト上で行うことができます。ただし、現時点では日本の商習慣にマッチするか、カスタマイズが可能かといった点については確認できていないため、利用する場合は事前によく調査をしてください。

 続いて、これらの統合管理ツールを組織へ展開する際のポイントについて考えていきましょう。

スプリームシステムコンサルティング株式会社 。シニアコンサルタント。プロジェクトのトラブル予防、エンジニアの生活向上のための活動として、UML、オブジェクト指向技術、各種メソドロジなどの活用を現場で支援。近年は、全体視点からの計画・段取りや人間系のコントロールが重要・不可欠との認識から、プロジェクトマネジメント体系の現場への適用を推進。PMAJ会員、米PMI会員。PMP。http://www.supreme-system.com

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