form文の基本
formの基本
HTMLやCSSのみを扱っている方にとってform文の仕組みは難しく感じられるかもしれませんが、基本を押さえれば仕組みは単純です。ここでしっかりマスターしてしまいましょう。
今回は、formの入力画面とformを受け取る2つの画面を考えていきます。
まず、formの一般的なHTMLの例を示します。
<form action="page1.php" method="post"> (1)form開始
<input type="text" name="txt" /> (2)テキストフィールド
<input type="submit" name="btn" value="送信" /> (3)実行ボタン
</form> (4)form終了
まず、formの開始タグ(1)には、actionとmethodの属性が設定されています。actionは、formのデータを送るプログラムファイル名(ここでは、page1.php)が入ります。methodは、getかpostのどちらかが入ります。methodは、送信方法になるのですが、詳しくは後で説明します。methodを省略した場合は、method="get"として扱われます。
(2)(3)は、フォームの構成要素で、ブラウザ上では、図1-1のように表示されます。(2)(3)は両方とも<input>タグを使っていますが、type属性の値が違います。type属性を変えることによって、テキストフィールド、パスワードフィールド、ファイル名フィールド、チェックボックス、ラジオボタン、隠しフィールド、実行ボタン、取り消しボタン、汎用ボタン、画像ボタンなどにすることができます。
type属性の中で、実行ボタンを示す「type="submit"」は、特殊な意味があり、このボタンを押すと、<form>タグのaction属性で設定されたプログラムを呼び出す処理が始まります。
今回の例では、送信ボタンが押されるとpage1.phpが表示されます。同時に、<form>~</form>で入力または選択された値がpage1.phpに渡されます。
実行ボタンの表面に出てくる文字は、value属性で設定します。(3)では、value="送信"という値がセットされていますので、図1-1(3)のように"送信"という文字が表示されます。<input>タグの詳細について調べたい方は、とほほのWWW入門(http://www.tohoho-web.com/html/input.htm)を参考にしてください。
テキストの受け取り
次に、<form>タグで入力された値がPHPに渡されるところまでを解説していきます。
図1-2に、formとPHPとの対応関係を示します。左側はHTML、右側はPHPファイルです。ここでは、page1.phpという名前が付いています。ポイントは、図にある(1)~(4)の流れです。これらについて順番に説明していきます。
図1-2の(1)は、action属性で設定された名前が呼び出すプログラム名になっています。ここでは、PHPのプログラムを扱うので、ファイル名の拡張子が.phpになっています。また、action属性にはPHPプログラム名だけでなく、データを受け取ることができるプログラムなら何でも入れることができます。
よく見かけるのは、.cgiというプログラムです。これ以外にも、拡張子が無いものや、URLが入っている場合もあります。action属性がどのように表示されていてもここには、呼び出すプログラム名が入ります。
(2)はmethodの設定です。ここでは、method="post"とした場合、PHPプログラムでは、$_POSTという連想配列に自動で値がセットされると覚えてください。
例えば、(3)のように、name="txt"とした場合、テキストフィールで入力された値は、PHPでは$_POST["txt"]という連想配列(キーは、"txt")の値として、データが受け取れるのです。つまり、図1-3に示すように、フォームに"test"という値が入力されれば、$_POST["txt"]の値は、"test"になるのです。
このように、PHPは連想配列を使って(ここでは、$_POST)formの入力値を受け取ることができます。
図1-2の(4)は、実行ボタンになります。このボタンが押されると、page1.phpが呼び出されます。
次にGETとPOSTの違いについて解説していきましょう。