TOP
>
サーバ構築・運用
> Windowsに対応したオープンソースDB
徹底比較!! Microsoft SQL Server vs オープンソースDB
第1回:Windows環境におけるSQL ServerとオープンソースDBの現状
著者:
日立システムアンドサービス 鈴木 和義
2006/5/31
前のページ
1
2
3
次のページ
Windowsに対応したオープンソースDB
すべてに当てはまる話ではないがオープンソースソフトウェアは、UNIX系のOS(Linux/*BSD/商用UNIX)と親和性が高く、Windowsへの対応は遅れているといった印象があった。しかし最近ではWindowsへの対応も進んできており、UNIX系ばかりとはいえない状況になってきている。
しかし、オープンソースソフトウェアのWindows対応の際には、ユーザビリティなどを考慮する必要があり、UNIX系プラットフォーム版と同じ使い勝手のままという訳にはいかないようだ。
なぜならUNIX系の利用者にとっては当たり前の「設定ファイルをエディタで編集する」「コマンドを利用する操作」といったことは、Windows系の利用者の多くにとっては敷居の高さを感じると思うからである。
Windows利用者にとってはデータベースが動くだけではなく、インストールや運用管理が容易に行えるGUIツールの存在が選択する場合の重要な要件になってくる。
この点を踏まえ、MySQLとPostgreSQLについて考察をしていきたい。MySQLは1998年という早い時期からDBそのものがWin32ネイティブ対応されていた。これに対し、PostgreSQLの対応は2005年1月からであった。
Windows版のGUI管理ツールが提供されはじめたのは、PostgreSQLのPgAdminIIIが2003年9月であるのに対し、MySQLのMySQL Administratorは2004年2月と、PostgreSQLの方が先であった。
このことからわかるように、DBとGUI管理ツールが揃ってWindows環境で使えるようになったのは、比較的最近になってからである。
項目番号
MySQL
PostgreSQL
1
DBのWin32対応
1998年1月(Ver. 3.21)
2005年1月(Ver.8.0)
2
GUI管理ツールのWin32対応
2004年2月(MySQL Administrator)
2003年9月(PgAdminIII)
表2:MySQLとPostgreSQLのWin32対応時期
前のページ
1
2
3
次のページ
著者プロフィール
株式会社日立システムアンドサービス 鈴木 和義
研究開発センタ 評価センタ 主任技師。サービス視点で各社製品の評価・選定に10年以上携わる。また、2005年からIPAのOSS推進フォーラムに参加し、オープンソースのAPサーバの信頼性を評価している。
INDEX
第1回:Windows環境におけるSQL ServerとオープンソースDBの現状
はじめに
Windowsに対応したオープンソースDB
中小規模システムでのDB選択が激戦