Canonicalは9月24日(現地時間)、Waylandコンポジター開発用ライブラリ「Mir 2.30.0」をリリースした。
「Mir」は、Linuxを採用したデスクトップ、IoT、組み込み機器向けのWaylandコンポジターを構築するためのオープンソースライブラリ。単独のデスクトップ環境ではなく、ウィンドウ管理、画面合成、ディスプレイサーバーなどの機能を提供する。デジタルサイネージやキオスク向けの「Ubuntu Frame」、デスクトップシェルの「Miriway」、タイル型コンポジターの「Miracle」などで利用されている。
「Mir 2.30.0」では、Waylandのコアプロトコルを補完する「wl_fixes」に対応したほか、Rustで実装されたevdev入力プラットフォームを正式にパッケージへ組み込んだ。
「Mir 2.30.0」のハイライトは次の通り。
〇Waylandの動的配列「wl_array」を型安全に扱うラッパーを追加
〇「workshop」に別のシェルをネストして実行する「run nest」コマンドを追加
〇MirのビルドにRustツールチェーンを必須化
〇libxml++ 5.0に対応し、古いディストリビューション向けにlibxml++ 2.6も引き続きサポート
〇水平方向のスクロール速度設定が正しく反映されない問題を修正
〇オンスクリーンキーボードなどの付随サーフェスをキオスクウィンドウとして扱う問題を修正
〇ウィンドウ管理後の最終的な画面位置をポインターの進入/離脱イベントへ反映
〇非管理サーフェスを「window_at()」で安全に処理するように変更
〇画面サイズ変更時のスクリーンショット処理を修正
〇クローン表示を使用しないGBM/KMSの複数画面構成を修正
など。
Mir 2.30.0のソースコードはGitHubからダウンロードできる。
(川原 龍人/びぎねっと)
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