うるう秒の使用を2035年までに取りやめ

2022年11月23日(水)

国際度量衡局(BIPM)は11月18日(UTC)、「うるう秒」の使用を2035年までに取りやめると発表した。

 うるう秒は、正確に時間を刻む「原子時計」と、地球の自転による「天文時間」のずれを是正するために挿入される秒。過去、27回にわたり、1秒が追加されてきた。しかし、うるう秒は、ネットワーク化されたシステムに対して障害を発生させる原因となってしまっており、いくつかの組織から技術的な理由でうるう秒の廃止を求める声が上がっていた。

 うるう秒の使用取りやめは2035年までに実施される予定。うるう秒廃止以降は、原子時間と天文時間のずれが1秒よりも大きくなることが許容されるようになる。この措置は少なくとも100年は継続される方針で、2026年までに「ずれの許容上限」が決められることになるという。

 ただし、BIPMは、時間のずれが生じたときに、時計を調整できるような何らかの措置を取る可能性についても言及している。

(川原 龍人/びぎねっと)

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