見せサバ完成!費用や作業ポイントを振り返る

2011年8月19日(金)
新藤 望

5. なんということでしょう

これが、完成したCubeを設置したところです。

before

after

お世辞にも格好良いとは言えなかった旧マシンの印象は影を潜め、新たに命を吹き込まれたCubeが、一段と輝いているように見えます。

外観だけではなく、作りこまれた内部も自宅サーバーとして申し分ない性能を発揮してくれることでしょう。

6. Appendix

◆スイッチ

Sandy Bridge版は、使用していないPS-2の端子を使用しましたが、AMD版の、背面パネルの任意の位置に、穴を開けて、ねじ留めの方が簡単です。

◆大変だったところ

1. 各パーツの兼ね合いについて
サイズは、ざっくりとした計算をしていたため、本組みしたところ、2-3mmの差で、インナーケースのねじが止められないところがありました。そのため、最初のSandyBridge版では、CPUクーラーを購入し直しました。 また、マザーボードのやすりがけもけっこう削ることになりました。170mm×170mmのマザーボードを選択すると、余計な手間が無くて良いです。CUBEのケースはサイズがシビアなため、仮組みはしっかり、インナーケース組み立てまでの確認をすることをお勧めします。AMD版は、170mm×170mmのマザーボードを使用しています。
2. マザーボードのデザインについて
POWERLEDの位置は、スペースがあるマザーボードが少なく、電源などのパーツに干渉します。そのため、中心に配置することができず、弱々しい光になります。POWERLEDの配置もできないもの(中心にメモリを設置するデザインのマザーボード)もあります。そのため、使用したくてもできないマザーボードがありました。
3. 道具の取り扱いについて
ホットボンドや、ホットナイフ使用時に、不注意で床を焦がしました。紙を敷いていましたが、不要な雑誌や、厚みのある新聞の用意が必要でした。取り扱いには十分ご注意ください。

◆費用一覧

パーツ、道具で最終的に使用したものの、購入した品一覧です。

第2回でも購入品一覧を公開していますが、途中、構成変更があったため、追加で購入したものや、購入はしたものの、実際には使用できなかったものもあります。最終的に使用したものが、以下の表です。参考までに、購入時の価格を記載します。

◆SandyBridge版パーツ

# 項目 詳細 価格
1 ケース 流用 -
2 CPU i5 2405s(Intel) ¥17,800
3 ヒートシンク Slim Silence i-Plus ¥2,580
4 マザーボード P8-H67-I(ASUS) ¥13,800
5 メモリ DDR3 1333 4GB ¥4,950
6 HDD 2.5インチ SSD(Crudial 4M 64GB) ¥9,980
3.5インチ変換マウンタ ¥480
7 DVD-ROMドライブ SONYスリムドライブ ¥4,270
SATAケーブル ¥880
8 電源 NT-ITX/PW120Plus ¥7,680
9 タッチスイッチ ATX電源スイッチ ¥580
LED ¥480
10 - 押しボタンスイッチ ¥198
11 OS Windows7 Home(64bit) ¥9,980
12 ケースファン 80mmx80mm ¥380
合計 ¥74,038

◆製作に使用した道具と加工費用

# 項目 価格
1 電動ドリル ¥2,980
2 ドリルビット(ドリル替え刃) ¥580
3 ホットカッター ¥1,340
4 ホットボンド ¥315
5 グルースティック ¥105
6 紙やすり×2 ¥150
7 スペーサー ¥105
8 ケーブルまとめ ¥105
9 板金 ¥1,800
合計   ¥7,480

◆パーツ費用一覧(AMD版)

# 項目 詳細 価格
1 ケース 流用 -
2 CPU Phenom II X4 905e BOX(AMD) ¥8,980
3 CPUクーラー Slim Silence AM2 ¥2,180
4 マザーボード 880G-ITX WiFi(ZOTAC) ¥10,800
5 スペーサー 六角スペーサー ¥198
6 POWER LED用 樹脂ドームカップ ¥84
7 スイッチ 電源スイッチ(検証セット) ¥380
8 - 押しボタンスイッチ ¥190
9 - 延長ケーブル ¥198
10 ケースファン ノーブランド ¥380
11 - 電源分岐用ケーブル(AINEX) ¥300
12 メモリ DDR3 1333 4GB ¥4,950
13 HDD 2.5インチ SSD(Crudial 4M 64GB) ¥9,980
3.5インチ変換マウンタ ¥480
14 DVD-ROMドライブ 新規購入スリムドライブ ¥7,980
SATAケーブル ¥880
15 電源 NT-ITX/PW120Plus ¥7,680
16 OS Windows7 Home(64bit) ¥9,980
17 POWER LED 白色5mm(AINEX) ¥580
合計 ¥66,200

※網がけは流用品

板金…¥3,000程度

最後に・・・次回(?)への意気込み

自分で製作すると、達成感と愛着がひとしおです。きょう体が使用できなくなるまで、中身を替えてずっと使用したいと思います。また、今回チャレンジしたことで要領やコツが分かったため、早速、3台目も製作したくなりました。170mmx170mmという縛りがあるため、より挑戦心を掻き立てられます。

板金加工を依頼できるところがあれば、マザーボード、スイッチ等の配置の自由度が上がります。本記事を読んで興味を持った方は、ぜひ、CubeをWindowsで末長く使うための改造を試してみてください。

【参照させていただいたサイト】

おじさんの徒然Blog:Mac Cube X86化計画

ナナシサソ:G4 Cube改造

MSK Japan Soft Creators:G4 Cube 改造 ATI Rage128proをATI RADEONに交換する

ヤナソフト: PCオーディオ番外編(Mac Cube in mini)

DOS/V Power Report:Sandy Bridgeで自作PCを始めよう!

<サイト最終アクセス:2011.07>

その他、協力:kazumix氏

元アパレル販売員を経て、某SIerに転職。転職前は[Ctrl]+[C]も知らなかったが、仕事にも慣れ、今年でエンジニア歴7年目を迎える。普段は、主にUNIXの保守、運用を担当。自宅には、Mac 1台、Windows 4台(デスクトップ2:ノート2)があり、仕事用にWindowsを使用中。

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