G4 Cubeを仮組みしてテストする

2011年7月20日(水)
新藤 望

Power Mac G4 Cube(以下、Cube)のきょう体を使って、堂々と人に見せることができる優れたデザインと、実用的なスペックを両立する素敵なサーバー、略して“見せサバ”を作る今回の企画。前回は、パーツの調達と板金加工まで行いました。

今回は、その他の加工と仮組みまでを中心に紹介していきます。

なお、前回そろえたパーツのうち、うまくケースに入らないものもあったため、一部、内容を変更させて頂いております。自作、改造の醍醐味としてご了承ください。

【変更点:CPUファンの追加購入】

ヒートシンクの支柱と、4本の柱をたて、上パネルを嵌めると、どうしてもCPUファンが干渉してパネルと柱がかみ合わなくなるため、CPUファンを追加で購入しました。
 →参照:Slim Silence i-Plus

今回は以下の流れで解説していきます。

  1. 部品加工
  2. 仮組み

0. 準備するパーツと工具類

Cubeのケース
ドライバー (+,-)
ドライバーはねじの取り付けに使用します。
ドライバーはCPUファンの取り付けに使用します。
トルクスドライバー (T8,T10)
ねじの取り付けに使用します。
作業場所:何も置いていないデスクまたは床
私はねじの取り外しに力を入れやすいため、床で作業をしました。
また、パーツを置けるような広さがあると良いかと思います。
ねじを入れておけるもの
私はドライバーセットのふたに入れておきました。適当にどうぞ。
ジッパー付きの小袋や、薬を分けて入れるケースなどを利用すると、ねじをまとめておけるため、便利だと思います。
切断済みのヒートシンク
加工済み背面パネル
ヒートシンクとマザーボードの間のスペーサー (組み立て中に長さ確認)に使用できる、5mmくらいのプラスチックの棒)

1.部品加工

1-1.マザーボード

マザーボードの幅が大きく、しっかりと入りきらないため、上面パネル、背面パネルに収める約1cmのうち、2~3ミリを紙やすりで削ります。あとで、ビニールテープを貼るため、その分も考慮して、多めに削ります(+1mm)。

まずは、荒めのもので大きく削り、仕上げに細かめを使用します。紙やすりは、握りやすいものに巻き、紙やすりを動かすと操作しやすいです。私は金属製のカードケースを使用しました。作業後は粉が細かく付いているため、ティッシュや乾いた布などでふき取ります。

ここで一度、パネルに入るかどうかを確認します。

サイドから銅板が見えています。絶縁のために、ビニールテープを削った側面に貼ります。

1-2.SSD取り付け用意

SSDを取り付けるため、変換マウンタを使用します。マウンタを付けても、そのままだと余分な空間ができてしまい、正しい位置に取り付けることができません。

そのため、マウンタを付けたSSDのねじ穴を、DVD-ROMのケースに作成、固定できるようにします。使用するのは、電動ドリルです。

マウンタを付けたSSDを、DVD-ROMのケースに当て、マジックなどで、ねじ穴のアタリを付けます。

ケースの下が空洞になり、力が過剰にかからないよう、本や新聞ですき間を埋めます。電動ドリルを垂直に当て、低速で削ります。回転しているため、位置がずれないように注意します。

ねじ穴完成

元アパレル販売員を経て、某SIerに転職。転職前は[Ctrl]+[C]も知らなかったが、仕事にも慣れ、今年でエンジニア歴7年目を迎える。普段は、主にUNIXの保守、運用を担当。自宅には、Mac 1台、Windows 4台(デスクトップ2:ノート2)があり、仕事用にWindowsを使用中。

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