PostgreSQL初心者が勉強会で体験した、バックアップとリカバリの重要性
PostgreSQLのデータ構造と内部を知る
最後は笠原氏によるPostgreSQLのデータ構造やその内部を知るための有用なツールについての解説でした。
最初にテーブル、ログ、ファイルのそれぞれの名称と説明と格納先が紹介されました。PostgreSQLが扱うデータは、データベースクラスタ内で管理されており、その中は様々な役割を担うファイルが格納されていることがわかります。
続いて、開発、検証、運用時にPostgreSQLのデータ構造を確認したり、データを統計的に俯瞰する便利なツールが紹介されました。
例えば、テーブルやインデックスのページ構造を調べるツールpageinspectは、手軽に以下のような形でテーブルの状態を出力できるとのことでした。
非常にたくさんのツールを紹介して頂きましたが、実際にPostgreSQLを"運用する"ために役立つものや、内部構造を理解しないと使いこなせないものが多く、初心者にとっては少し難しく感じました。
懇親会
勉強会の後にはいつも懇親会が開催されています。今回の講師をされた鈴木氏、佐藤氏、笠原氏だけでなく、非常に多くのPostgreSQLのエキスパートの方々も出席されていました。そのような方々に勉強会の内容についての質問から、そもそもPostgreSQLってどう勉強していけばいいの?といった初歩的な質問にも答えて頂ける、まさに初心者にとって夢のような時間でした(笑)。
また、「最近はネットワーク女子(勉強)会なんてのがあるらしいから、PostgreSQLも女子会作っちゃおうよ!笑」なんてお茶目な話も飛び交っており、始終和やかな雰囲気でした。
最後に
今回この勉強会に参加して得られた一番の収穫は、バックアップやリカバリに使用するツールがそれぞれどの時点までのデータを復旧させることができるのか、その復旧に必要となる作業は何かということを勉強できたことです。PostgreSQLのデータ格納の仕組みから、「この場合のリカバリはこれが必要になる。だからバックアップにはこの作業が必要」ということを具体的に理解できました。
また講演資料はJPUGのホームページよりアップされており、今回分はこちらから見ることができます。後日読み返して復習することで、より確実に知識を定着させることができました。
敷居が高そうと思って敬遠しているPostgreSQL。データベース初心者の方も、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
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(リンク先最終アクセス:2014.06)