Ubuntuサーバのインストール
インストーラの実行
インストールには、ハードディスクの中身を消して構わないPCか、空き領域のあるPCを用います。ダウンロードしたイメージをCDに書き込み、そのCDでPCを起動しましょう。
CDが読み込まれると、最初に「言語の選択」メニューが開きます。「日本語」を選択し、Enterを押しましょう。
言語を選択すると、次に説明する6つの項目が表示されます。
「Install Ubuntu」は、インストーラを起動します。
「CDの異常をチェック」は、CDの内容に問題がないかチェックします。
「壊れたシステムを修復」は、起動しなくなるなど、異常の発生したシステムを修復する際に使用します。
「メモリテスト」は、メモリに問題がないかテストします。
「一番目のハードディスクから起動」はCDではなく、PCに搭載された一番目のハードディスクから起動します。
初期状態で「Install Ubuntu」が選択されており、そのままEnterを押せば、Linuxカーネルが読み込まれインストーラが起動します。
インストーラから設定
起動後、以下の質問に答えていきます。
「トグル・キーの選択」は、多くの場合、デフォルトのままで問題ありません。
「ネットワークの設定」は、DHCPサーバからネットワーク設定を取得できた場合、自動的に設定されます。しかし、サーバとして利用する場合は固定のIPアドレスを設定するのが一般的でしょう。LAN上にDHCPサーバが見つからない場合、「IPアドレス」「ネットマスク」「ゲートウェイアドレス」「ネームサーバアドレス」の入力を求められます。
なお、DHCPサーバが存在するLANに接続しつつ、固定IPアドレスを設定したい場合は、このステップまでLANケーブルを抜いておく方法が簡単です。その場合、DHCPサーバが割り当てるIPアドレスと重複しないよう気をつけてください。ネットワーク情報を入力した時に、LANケーブルを差し直しておきます。
「ホスト名」「ドメイン名」は、ネットワーク上で識別するためのホスト名、ドメイン名をそれぞれ入力します。
「ディスクのパーティショニング」は、ディスクパーティションの設定です。以下のような項目が表示されます(ハードディスクの状態によって、表示される項目は変化します)。
「ガイド - ディスク全体を使う」は、ハードディスクの内容をすべて消去し、自動的にルートパーティションとスワップパーティションの2つを作成します。
「ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする」は、論理ボリュームマネージャ(LVM)を利用して自動的にパーティショニングします。
「ガイド - ディスク全体を使い、暗号化 LVM をセットアップする」は、暗号化LVMを利用して自動的にパーティショニングします。暗号化LVMを使うと、パスフレーズを入力しなければパーティションの内容を読むことができなくなります。これにより、データに対するセキュリティが高まります。
「ガイド - 最大の連続空き領域を使う」は空き領域がある場合に表示されます。既存のパーティションを削除せず、ハードディスク上の最大の空き領域を自動的にパーティショニングします。
「ガイド - SCSI (0,0,0) パーティション1. (sda) をリサイズして空き領域を使う」は、既存のパーティションがある場合に表示されます。パーティションを縮小し、できた空き領域を利用します。
「手動」は、手動でパーティショニングを行います。
ディスクのパーティショニングをどのような構成にすべきかは、利用形態によって異なります。詳しくは、Linuxサーバのパーティショニングに関する記事を参照してください。
「ディスクの選択」は、パーティショニングするディスクを選択します。
「パーティショニングの確認」は、本当にパーティショニングしてよいかの確認メッセージが表示されます。「はい」を選択してEnterを押すと、パーティショニングが実行され、その後Ubuntuがインストールされます。
「ユーザ情報の入力」は、氏名、ユーザ名、パスワードを設定します。
「HTTPプロキシの設定」は、外部のサーバにアクセスするのにHTTPプロキシを使う必要がある場合は設定します。
「インストールするソフトウェアの選択」は、インストールするソフトウェアを選択します。例えば、「LAMP server」を選択すると、Apache Web Server、MySQL、PHPがインストールされます。
「インストールの完了」でCDが排出され、インストールが完了します。CDを取り除いてEnterを押すと、新しいシステムが起動します。
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