三つどもえ異種OS通信・共有大決戦!
NFS共有に挑戦
さて、一番Windowsらしくない機能としてまずNFS共有をやってしまいましょう。めんどくさいことを先に片付ける、夏休みの宿題も大掃除も人間それが基本です。と思ったらこれが思いのほか簡単でした。
NFSの元祖であるSolaris系ホストSun Blade 2000で、例えば「/export/home/nfs」というフォルダを共有可に設定しておきます。最近はコレ、バンドルされてる「Webmin(日本語サイトhttp://jp.webmin.com/)」で簡単にできちゃいます。
SLESだって負けちゃあいません。SUSE系の必殺設定技「YaST(http://www.thinkit.co.jp/article/63/2/)」でNFSフォルダを開業。例えば「/srv/nfs」というフォルダを共有可に設定します。なおUNIX系両先輩側の設定の詳細は、別途専門文書を参考にオネガイします。
「コンピュータ」からUNIXのフォルダが見られる
さてWindows側ではと言うと、NFSクライアントはWindowsの機能ですから、GUIでイケるんです。「コントロールパネル」の「プログラム」で「Windowsの機能の有効化無効化」。
「NFSサービス 管理ツール」も有効化しておくと、詳細な設定や日本語のヘルプがガンスカ使えます。
Windowsではリモートの共有フォルダは、そのへんのフォルダじゃなくて、ネットワークドライブとしてマウントします。ZとかYドライブになるのです。
このマウント作業だけは地道にコマンドでやります。ただし、SUAのシェルではなくWindowsのWindowsによるWindowsのためのコマンドプロンプト。
管理者として実行、Zドライブに載せたいなら「mount(空白) blade2000:/export/home/nfs (空白)Z:」と打ちます。
「mount」とやればNFSとわかってくれます。ドライブ文字にはくれぐれもチョメチョメ(:)を忘れません。ドライブ文字にこだわらないなら、チョメ無しの「*」。
そしたらあとは得意のGUIです。いつもの「コンピュータ」でドライブ一覧を見れば、いつもの「Cドライブ」などとともに、「ネットワークドライブ」のアイコンを冠したNFS共有フォルダが!
ただし、同じNFSフォルダ内でも、UNIX側で置いたファイルやフォルダに、Windows側からはすぐにはさわれません。
これは、UNIXとWindowsのユーザに関連がないからです。名前だけ同じにしてもダメー。Windows側で、両者を関連付ける「パスワード同期」の機能が必要なんですが、残念ながらコレ、Vistaにはありません(Windows Server 2003 R2以降かSFU3.5)。
でも、共有したいサブフォルダやファイルにそれぞれ、誰もが使えるアクセス権を設定してやれば、ちょいめんどくさいけどVista一本でやってけます。