SUAのコミュニティに潜入!
その実体はInterix
SFU(Windows Services for UNIX)とかSUA(UNIXベースアプリケーション用サブシステム)とかなんともおカタイ名前のついた、このWindows上で動くUNIXのようなもの、実は「Interix」という名前のシステムです。
なぜそれがわかったかって?あのアイコン、素朴なデザインがすごくMicrosoftさんらしくないので、調べてみるとetcフォルダにある「interix.ico」というアイコンファイルがソレだったのです。
というのはちょっと話を作ってまして、ほかにもWebの文書などから得られた情報です。開発しているのはInterop Systemsという、WindowsとUNIX系OSのインターオペラビリティ(相互運用)技術を専門にやっている企業です。
ところがです。この原稿を書いたあと、いつものようにこの会社のWebサイト(http://www.interopsystems.com/)に行ったら、Webブラウザに「サイトが見つかりません」と言われてしまいました。
なんと壊れちゃったんです!数日後、Webサイトのうち、SUA Community ForumとTools Warehouse、その裏方のFTPサイトは復帰しました。よって2008年6月13日現在、ツールの供給とトラブルシューティングは利用できます。
スタッフさんの投稿によると、ホスティングISPさんのHDDがつぶれたそうです(http://www.interopsystems.com/community/tm.aspx?m=14820)。これが掲載されるころには復旧しててくれヨ!もし、以下の紹介サイトにリンクできなかったら、スミマセンがもう少し待ってやってください。
さてそのWebサイト(http://www.interix.com)を見ると、「えッ?SUA/SFU/Interixを知らないのかイ?ココでは常識だヨ」と言わんばかりの活発さ。
長髪にヒゲ、ほっぺのお肉が中堅ロックミュージシャンのようなスタッフの写真つき文書や、今ハヤりの動画チュートリアルも満載。
XmingのWebサイト(http://www.straightrunning.com/XmingNotes/)で、フリーのWindows用Xサーバ「Xming」が利用できることも知りました。実は日本語の情報サイトも多数あり、なんで最初にSUAをググったとき、このページが地引網のようにピチピチと上がって来なかったのか、不思議なくらいです。
InterixがSFUやSUAに採用されたいきさつの紹介では、「多くの人は、InterixはWindowsの人々に葬られてしまうと言ったが、そんなことはないんだッ」みたいなことが書かれていて、涙をそそったりもします。
こんなにいるぞSUA仲間
さてSUA Community Forum(http://www.interopsystems.com/community/)では、「SUAがうまく動きません」から「私がUNIXでバリバリ使っている環境をSUAに移行しようとするとこういう問題が」まで、活発な議論が交わされています。
コミュニティのトップページによると、Windowsの人々はInterixを葬るどころかもう足かけ6年も、この15,000人ものメンバーによるコミュニティフォーラムをサポートしているのだそうです。
そして驚いたのが、Interix/SFU/SUA専用のバイナリパッケージです!
「Tools Warehouse(http://www.interopsystems.com/community/warehouse.aspx)」というページに、コアっぽいツールからGIMPみたいなド派手系までズラリと並んでいます。まるで暗い森の中をさまよったあとお菓子の国にたどりついた、あのゲルマン系兄妹みたいな気分です。
でも、ツールを手に入れるには、コミュニティにユーザ登録してログインすることが必要です。ユーザ登録はnonikoみたいなIDとパスワード、あと出どころ確かなメールアドレスを入力します。