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第2回:NetBeans Profilerを使ってみよう

著者:野村総合研究所  松野 洋希   2007/9/14
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NetBeans Profilerのインストール

   次に、NetBeans Profilerをインストールします。

   先ほどのインストール画面に「NetBeans Profiler 5.5.1 インストーラ」のダウンロードリンクがあるので、そちらをクリックします。もし画面を閉じてしまったという方は、以下のNetBeans ProfilerのWebサイトにアクセスし、右上の「Download NetBeans Profiler」をクリックしてください。

   Windowsの日本語版インストーラを選択し、「netbeans-profiler-5_5_1-windows-ja.exe」というファイルをダウンロードします。

   ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとインストーラが起動します。先ほどと同様に、インストールの途中でインストーラが「java.exe」が見つけられない場合には、インストールされているJavaの実行ファイルを指定するようにしてください。

   インストール画面でライセンス契約条件の画面が出たら、使用条件を読んだ上で「ライセンス契約条件に同意する(A)」を選択して、「次へ(N)」をクリックします。続けて、NetBeans IDEをインストールしたディレクトリを指定します。本稿では、先ほどインストールを行った「C:\Java\netbeans\netbeans-5.5.1」を指定します。

   インストーラが正常終了すれば、インストールは完了です。「終了(F)」ボタンをクリックしてください。

   インストールが完了したら「C:\Java\netbeans\netbeans-5.5.1\bin\」ディレクトリにある「netbeans.exe」をダブルクリックし、NetBeans IDEを起動させてみてください。図1のような画面が表示されます。Eclipseと違い、最初から日本語化されているのが嬉しいですね。

NetBeans Profiler起動直後の画面
図1:NetBeans Profiler起動直後の画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


Remote Packのインストール

   本稿では、Linux上で動く既存のJavaアプリケーションをプロファイリングすることを想定しています。このような場合、NetBeans Profilerのリモートプロファイリング機能を利用することができます。

   リモートプロファイリング機能を利用するためには、「Remote Pack」というモジュールをインストールする必要があります。これは、プロファイルの精度を上げるために、計測に使われた時間を除くために必要な調整データを収集するための仕組みです。この調整データは、プロファイル対象となる環境ごとに収集する必要があります。

   まず以下のダウンロードサイトから、プロファイリング対象となるアプリケーションが動作しているOSに合ったRemote Packを選択します。


   「第1回:プロファイラとは」でインストールしたアプリケーションは「Linux(32bit)」で動作させていたので、ここではLinux x86の32ビット版Remote Packである「profiler-server-551-linux-15.zip」を選択し、ダウンロードします。

   ダウンロードしたファイルを、サンプルアプリケーションが動作しているLinuxサーバ上の作業ディレクトリに展開し、シェルを実行します。

# unzip profiler-server-551-linux-15.zip -d netbeans-profiler
# cd netbeans-profiler/bin
# ./calibrate.sh

   上記のコマンドを実行すると、作業ユーザのホームディレクトリに「.nbprofiler」というディレクトリが作成されます。

   次に、アプリケーションサーバのJBoss ASに対して設定を行います。JBoss ASの起動シェルをコピーし、Javaの起動オプションにRemote Packのライブラリへのパスを設定するよう修正します。

# cd /opt/jboss/jboss-4.2.1GA/bin
# cp run.sh run_nbprofiler.sh
# vi run_nbprofiler.sh

JAVA_OPTS=-agentpath:<作業ディレクトリ> /netbeans-profiler/lib/deployed/jdk15/linux/libprofilerinterface.so=<作業ディレクトリ>/netbeans-profiler/lib,5140 $JAVA_OPTS

   起動シェルを作成したら、そのシェルを使ってJBoss ASを起動します。

# ./run_nbprofiler.sh -b 0.0.0.0 &

   正常に設定が終了していれば、下記のようにプロファイラ接続待ちのメッセージが出力されます。

Profiler Agent: Waiting for connection on port 5140 (Protocol version: 2)

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株式会社野村総合研究所 松野 洋希
著者プロフィール
株式会社野村総合研究所  松野 洋希
情報技術本部  オープンソースソリューションセンター
大規模コンシューマ向けWebサイトのインフラ構築にあたり、オープンソースのフレームワークやミドルウェアの検証・評価に携わる。2003年、日本人としては初めてJBoss社の認定コンサルタントに合格。現在は、金融系システム基盤へオープンソースソフトウェアを適用するために設計・構築を行っている。

NRIオープンソースサポートサービス OpenStandia
http://www.nri-aitd.com/openstandia/


INDEX
第2回:NetBeans Profilerを使ってみよう
  オープンソースを使ったサーバサイドのプロファイル
NetBeans Profilerのインストール
  NetBeans Profilerをサーバに接続