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| はじめに | ||||||||||
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本連載ではこれまでスパムフィルタ選定にあたっての注意事項や、スパムフィルタの特徴について解説してきました。第3回の今回はスパムフィルタ技術の発展の歴史とよくある誤解、さらにフィルタテストの留意点について解説していきます。 スパムやフィッシングの世界は、様々な伝説や誤解が満ちています。多くの意図的な伝説は、冷静に分析すれば真実が見えてきます。 |
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| 人類初のスパム | ||||||||||
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最初のスパムはDECスパムと呼ばれており、1978年5月1日にDigital Equipmentの社員が、新製品説明会の案内を米国西海岸のArpanetのほとんどすべてのユーザに送信したものといわれています。しかしこれは、送信者の無知が原因のメール配信で悪意がなかったものと考えられ、正確な意味でのスパムとは若干異なります。 本当の最初の商業スパムは、Green Cardスパムと呼ばれ、1994年4月に弁護士のCanter・Siegel夫妻が送信したものといわれています。これは、本来無料のGreen Card Lotteryへの参加を有料で行うというものであり、確信犯によるメール送信でした。今日のスパムやフィッシングは、ここから発展したものといってよいでしょう。 スパムフィルタのはじまりは明確ではありませんが、公式な記録に残るものとしては、1997年にPaul Vixieらにより設立されたDNSBL(DNS-based Blackhole List)があります。DNSBLはスパムの送信元のIPアドレスをデータベースで管理するものです。なお、公式ではありませんが、1997年以前からいわゆるキーワードフィルタや、ヒューリスティックフィルタなどが数多く存在していたものと考えられます。 |
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ブラックリスト(Black List) スパムを送信するホストや送信者アドレスなど、そこからのメールを受信したくない送信元の一覧。米国ではBlock Listと呼ぶこともある。 ホワイトリスト(White List) 優先的にメールを受信する送信元のリスト。ブラックリストが受信拒否したい送信元の一覧であるのに対して、ホワイトリストは、スパムフィルタやDNSBLなどでスパムと判定されても、ホワイトリストにある送信元からのメールならば受信したいというような場合に利用する。米国ではAllow Listと呼ぶこともある。 |
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