
富士通と富士通アドバンストソリューションズ、開発ツール「Open BAGLES」の販売を開始
基幹系システム開発ツールマルチプラットフォーム
2007/2/16 11:00
大規模基幹系システム構築で、従来比最大30%以上の開発生産性を向上
富士通と富士通アドバンストソリューションズは2月14日、大規模基幹系システム構築向け開発ツール「Open BAGLES(オープンバグレス)」の販売を開始した。
同製品は2社が共同で開発した開発ツールで、開発者が業務用語で仕様書を作成するだけでプログラムや管理ドキュメント群を自動的に生成できるという。これまでのCOBOLによる開発と比べ、最大で30%以上の生産性の向上を実現し、スピーディかつ高品質な大規模システム開発と将来的なメンテナンス性を確保できるとのこと。
基となった「BAGLES」は1983年に提供が開始された開発ツールで、汎用機向けとしてこれまでに80件以上の導入実績がある。Open BAGLESでは「表形式で業務内容を記述することで、プログラムや管理ドキュメント群を自動的に生成する」という特長を継続的に発展させ、LinuxやSolaris、Windowsに対応したマルチプラットフォーム化がはかられている。
主な特徴は以下の通り。
- 「2007年問題」として懸念されているベテランの業務ノウハウ継承に貢献
- 業務仕様書ベースの開発・テストにより、作業効率を大幅に向上
- 業務仕様書とプログラムの完全一致により、メンテナンス負荷を軽減
- 標準化の徹底により、高品質なアプリケーション開発が可能
- 言語スキル、プラットフォームに依存しない業務システム開発が可能
- 内部統制に対応した開発資産の変更内容・履歴の可視化が可能
動作環境などの詳細は次のサイトを参照してほしい。
- 「Open BAGLES」紹介サイト
- http://jp.fujitsu.com/group/fasol/services/c0901-kiban-870-bagles.html
1サーバあたりの販売価格および出荷時期については以下の通り。
| 製品名 |
販売価格(税別) |
出荷時期 |
| Linux版 Open BAGLES Standard Edition開発・運用パッケージ |
500万円から |
4月 |
| Open BAGLES Enterprise Edition開発・運用パッケージ |
600万円から |
4月 |
| Solaris版 Open BAGLES Standard Edition開発・運用パッケージ |
360万円から |
3月中旬 |
| Open BAGLES Enterprise Edition開発・運用パッケージ |
450万円から |
3月中旬 |
| Windows版 Open BAGLES Standard Edition開発・運用パッケージ |
288万円から |
3月中旬 |
なお「Open BAGLES Standard Edition」は基本機能のみ、「Open BAGLES Enterprise Edition」は基本機能に加え「BAGLESⅡ」からの資産継承機能を備えている。クライアント数は無制限とのこと。
両社では、今後3年間に40システムの販売を目標としている。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)