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ドキュメント指向データベースと列指向データベース

2010年10月15日(金)
藤本 壱

MongoDBを使ってみる

MongoDBは本来ならサーバーにインストールして使うソフトですが、雰囲気を体験できるように、MongoDBのサイトにインタラクティブシェルが公開されています。MongoDBのサイトに接続し、グローバルナビゲーション部分で「TRY IT OUT」のリンクをクリックすると、シェルを起動することができます。この後で取り上げる例は、シェルで実際に試してみることができます。

MongoDBでは、リレーショナルデータベースのテーブルに相当するものを、「コレクション」と呼びます。また、行に相当するのがドキュメントです。コレクションにドキュメントを追加するには、以下のように書きます。

db.コレクション名.insert(ドキュメントの内容);

ドキュメントの内容は、JSON形式で記述します。例えば、表1のようなドキュメントを「sample」というコレクションに追加するには、以下のように書きます。

db.sample.insert({ 'title' : 'Hello', 'content' : 'World' });

上の例の「title」や「content」は、リレーショナルデータベースで言えば、列名にあたります。ただ、MongoDBはスキーマレスなので、事前に列名を定義しておく必要はありません。

ドキュメントには、JSONで表せる形であれば、複雑な構造のデータを入れることができます。リレーショナルデータベースとは違って、無理に複数のテーブルに分割する必要はありません。例えば、表2のように、2つのカテゴリに属するようなドキュメントを保存したい場合、以下のようにカテゴリを配列の形で表すことができます。

また、findという命令を使って、ドキュメントを検索することもできます。検索条件もJSONの形で表します。例えば、「category」の値が「Database」になっているドキュメントを検索するには、以下のように書きます。

db.sample.find({ 'category' : 'Database' });

title Hello
content World

表1:ドキュメントの例

title MongoDB
content Document Oriented Database
category Database
Scalable

表2:カテゴリが2つあるドキュメントの例

列指向データベースの概要

NoSQLの中でよく出てくるデータベースには、「列指向データベース」というタイプのデータベースもあります。

リレーショナルデータベースはデータを表にして表しますが、特に行方向での操作に適しています。例えば、テーブルの中から、特定の条件を満たす行を検索して読み込むことは、リレーショナルデータベースでよくある処理です。

ただ、アプリケーションの処理内容によっては、列方向の操作を頻繁に行う場合もあります。例えば、「テーブル内の全レコードに対し、ある列の値を一斉に更新する」という処理を頻繁に行う場合、列方向の操作に特化したデータベースの方が、性能面で有利になります。

このように、列方向の操作に適したデータベースのことを、総称して「列指向データベース」と呼びます。

列指向データベースに分類される製品は、多くあります。例えば、商用のデータベースでは、「Sybase」という製品がよく知られています。また、Googleの「BigTable」も、列指向データベースの一種です。

1969年生まれ。神戸大学工学部電子工学科卒。ソフトメーカー勤務後、フリーライターとして独立。現在では、パソコン関係およびマネー関係の書籍を中心に執筆活動を行っている。ブログ「The blog of H.Fujimoto」は、Movable TypeやWordPressの情報を中心に毎日更新している(http://www.h-fj.com/blog/)。

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