Rational Team Concertのある生活~チーム・リーダーの1日
2.5 「ソース管理」の準備
- <リーダー>
- 『プロジェクト・エリア、チーム・エリアも準備できたので、次に、成果物を格納する「ソース管理」の準備をしよう』(コラムC4参照)。
「ソース管理」は、主に開発者のための機能なので、Eclipseの画面例で示します。
1)プロジェクト用の「ストリーム」を作る
図8: 「ストリーム」「コンポーネント」の名前変更の例(クリックで拡大) |
「プロジェクト・エリア」作成すると、ストリームは自動的に生成されます。この図は、ストリームの名前とコンポーネントの名前を変えている例です。
2)Javaベース構造を共用する
図9: Java プロジェクトの作成の例(1)(クリックで拡大) |
ストリームに、開発環境(Eclipse)のJavaの構造を用意します。"Java"パースペクティブに切り替えて操作しています。
図10: Java プロジェクトの作成の例(2)(クリックで拡大) |
これは、おなじみのJavaのプロジェクトの構造ですよね。
この状態は、まだローカル・ワークスペースの状態です。この後、RTCのソース管理に共用させて「提出」することで、ストリームに反映されます。
ここでさらに、「ベースライン」を引くという操作が必須です。なぜなら、「ストリーム」は直接操作するものではなく、「リポジトリ・ワークスペース」を操作・設定して、それを「ストリーム」に「提出」することで反映されるからです。「ベースライン」を引くことによって、「ストリーム」をメンバーで共有することが可能になります。
3)チーム用のストリームを作る
さらに、プロジェクト用に設定された「ベースライン」をもとに、チームの共有物を格納するための"チーム用の"「ストリーム」を作成します。
【コラムC4】「ソース管理」(構成管理)の内部論理構造RTCの「ソース管理」を理解するためには、以下の3つを理解することが重要です。
RTCが無い環境でEclipseの作業をチームのメンバーと共有しようとすると、各人のワークスペースをzipで固めて共有サーバーにアップロードしたり、メールの添付ファイルで送ったり、といった操作が必要でした。しかし、それを繰り返していると、同じような名前のゴミ・ファイルが共有サーバーを占有する、という問題がありました。 RTCでは、「リポジトリ・ワークスペース」を介してメンバーが「ローカル・ワークスペース」を共有できるので、開発者視点で使いやすいのです。 「ソース管理」には、これ以外に「コンポーネント」「ベースライン」という重要な用語がありますが、これらは次回に説明します。 |