注目すべきDockerの周辺技術 PanamaxとKubernetes

2015年1月26日(月)
佐藤 司森元 敏雄

前回の記事では、Dockerを使いやすくする様々なツールが開発されており、その中でも特に注目を集めているものとして、CoreOSを紹介した。今回は、Dockerの周辺技術の中から、PanamaxとKubernetesを取り上げ、紹介しよう。

機能強化ツール、コンテナ管理ツール、コンテナ向け軽量OSに分類したDockerの主要周辺技術のリストを再掲しておく。

ツール名提供ベンダー公式URL概要
機能強化ツール
KubernetesGooglehttps://github.com/GoogleCloudPlatform/kubernetesGoogleと各社が協力して制作されているDockerコンテナのクラスタリングを主な機能としたオーケストレーションツール。様々な概念が追加されており、これからの開発に期待が集まっている
GearDRed Hathttp://www.projectatomic.io/Atomicプロジェクトの一部だが、独立しているため単体での利用が可能。Systemdの連携やコンテナ内のプライベートネットワークサポート、複数コンテナ連携向けのAPI等を提供する機能強化ツール
PipeworkJérôme Petazzonihttps://github.com/jpetazzo/pipeworkDockerコンテナにvNICを一つ割り当て、ホストOSとブリッジを構成してくれる機能強化ツール(個人制作のツール)
FigDockerhttps://github.com/docker/figDocker社が買収した、複数のDockerコンテナを組み合わせた環境に構成・運用管理などを行うための機能強化ツール
MesosApachehttp://mesos.apache.org/Docker専用のツールではないが、Docker用のモジュールが用意されているMesos-dockerとMarathonを組み合わせることによって、一つのイメージから複数コンテナの立ち上げ等が出来るようになる機能強化ツール
FlockerClusterHQhttps://github.com/clusterhq/flockerZFSベースのデータボリューム管理機能と、マルチホストコンテナクラスタを管理するための管理ツール
LibswarmDockerhttps://github.com/docker/libswarmDocker社謹製のツールで、マルチプラットフォーム上に同時に、または特定のプラットフォームを指定してコンテナを作成出来る。今後、オーケストレーション機能の追加が予定されている機能強化ツール
コンテナ管理ツール
ShipYardShipyardhttps://github.com/shipyard/shipyardブラウザ上で現在稼働中のコンテナや、そのコンテナのリソース消費量等を視認出来るコンテナ管理ツール
PanamaxPanamaxhttp://panamax.io/「人間のためのUI」を思想に開発されているブラウザ上でコンテナ管理ができる管理ツール。
独自の概念である「テンプレート」を利用すると、連携が必要なシステムをコンテナで複数立ち上げ、1クリックでシステムを稼働させられる
コンテナ向け軽量OS
CoreOSCoreOS.inchttps://coreos.com/コンテナ技術に特化して開発されたLinuxディストリビューション。
パッケージ管理など不要なものはすべて排除されており、非常に軽量である。Dockerに加えて、CoreOSが開発したRocketというコンテナ技術も利用可能
Snappy UbuntuCoreUbuntuhttp://www.ubuntu.com/cloud/tools/snappyDockerだけではなく様々なコンテナ技術を扱えるようにカスタマイズされた軽量なUbuntu OS。
特筆すべき機能としてアップデートのロールバック機能を備えている。
現在のところKVM、AWS、Azure、GCP上で提供されている。
Project AtomicRed Hathttp://www.projectatomic.io/Red Hatが開始したコンテナ向けOSプロジェクトで、開始時点ではGearという独自コンテナ向けだったが、Dockerが注目され始めたことによりDockerを全面的にサポートしている。
コンテナクラスタツールであるKubernetesを取り込み、提供する動きも見られる
株式会社アーベルソフト

インフラ基盤の設計・構築・運用までの全ての工程を担当。最近は、OSS製品を活用したインフラ基盤の提供を行っている。利用するOSS製品の調査・研究も行っており、現在は、DockerとTerraformに注目している。
>株式会社アーベルソフト

TIS株式会社

R&D部門である戦略技術センター所属。
金融系の大規模システム開発やプライベートクラウド開発環境の構築・運用の経験を生かし、OSS製品を中心としたの技術調査・検証を担当。
> TIS株式会社

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