開発に手詰まりを感じたら静的設計を見直そう
2015年1月28日(水)
- [高梨]素晴らしい! それでは、この辺でリファクタリングに移りましょう。まずはスペアとストライクの判定条件をメソッド化してください。メソッドにしておくと、条件が変更になった場合に対応しやすいですし、「if pins==0」 より「 if strike?(pins)」の方がぱっと見てわかりやすいですよ。
- [古谷]確かに「if strike?(pins)」のほうが、何となくそれっぽいですね。こんな感じで良いですか?
- [高梨]大丈夫です! それでは、ついでにストライク時のボーナスカウントのロジックもメソッド化して、calc_strike_bonusメソッドをもっとスッキリさせましょう。
- [古谷]連続ストライクのボーナスカウントもですよね?
- [高梨]その通りです!
- [古谷]はい、できました!
- [高梨]問題なさそうですね。いやいや、古谷さん、ここまでよく頑張りました。見違えるようです。
それでは、いよいよ「フレーム単位での得点を取得する」メソッドを実装しましょう。まずは、今まで通りのやり方でやってみましょうか? 最初はすべての投球がガターの時、第1フレームの点数を返すテストケースを追加してください。メソッド名は…… そうですね、frame_scoreでどうでしょう? 引数にフレーム数をセットするようにしましょう。 - [古谷]えーと……、こんな感じですか? エラーになりますが…
- [高梨]大丈夫です! では、このメソッドを bowlingGame.rbに実装してください。戻り値は0でお願いします。
- [古谷]はい…… うーん…… これでいいですか?
- [高梨]大丈夫です! ん? どうしました? 浮かない顔をしていますよ。
- [古谷]いえ、ただ、すごいデ・ジャブ感が……
- [高梨]では次に、全ての投球で1ピンのみ倒した時の第1フレームの点数を返すテストケースを追加しましょう。
- [古谷]ちょ、ちょっと待ってください!
- [高梨]ん? 難しいですか?
- [古谷]いえ、そうじゃなくて! あの、今やっていること、連載第1回目と同じですよね? もしかしたら、このまま最初から、同じように全部やり直さないといけないのですか?!
- [高梨]おお、気がつきましたか?
- [古谷]そりゃ気がつきますよ!
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