ボウリングでスペアを取得した場合のテストケースを考える
2014年10月15日(水)
はじめに
前回は「ボウリングスコア計算プログラム」の開発をテスト駆動開発(以下TDD)で実践する過程で、「リファクタリング」を中心に、初学者の「古谷」がTDDの達人である「高梨先輩」に教えを乞う形で進めてまいりました。今回も「スペア」など、より複雑なテストケースの実装を、前回同様に進めてまいります。なお、この連載ではプログラミング言語RubyでTDDを実現しておりますが、必ずしもRuby経験者が対象ではありません。Ruby未経験者でもプログラミング経験者であれば、ある程度理解できるように考慮して進めてまいります。
______________________________________
- [古谷] 古谷です。前回は、ありがとうございました!おかげで「ExtractMethod(メソッドの抽出)」というリファクタリングの技法を習得することが出来ました。
- [高梨] 高梨です。おめでとうございます。メソッド抽出は、おそらく普段のプログラミングでも行っていたと思いますが、「手法」としてしっかり学んだことで、いわゆる「何をしているのかプログラマ自身も説明出来ない」コードは確実に減っていくはずです。
- [古谷] はい! そういえば、高梨先輩がいつもおっしゃっている「初学者こそTDDを学んでほしいし、学ぶべきだ」という考えが、私にもだいぶわかるようになってきました。それでは今回もよろしくお願いします! えーと、前回はどこまでやりましたっけ?
- [高梨] では、まずは前回作成したソースを見てみましょうか?
- [古谷] はい、こちらです!
- [高梨] そうそう、今回は今までよりも複雑な「スペアを取得したときのテストケース」を追加する予定でしたね。それでは古谷さん、ここからはちょっと難しくなりますが、一緒に頑張ってまいりましょう。
- [古谷] はい!
- [高梨] では、まずは今まで通り、テストケースから考えていきましょう。古谷さん、下記のような投球をした場合、ボウリングでは何点になりますか?
第1投目 | 3ピン倒す |
---|---|
第2投目 | 7ピン倒す(スペア) |
第3投目 | 4ピン倒す |
残り17投 | 全てガタ— |
- [古谷] えーと、スペアだと直前の投球点数がボーナスとしてつくので、3+7+7+4=21、ですか?
- [高梨] 本当にボウリングが苦手なようですね。では、もう一度ルールからおさらいしましょう。
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。