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仮想化環境の運用管理ポイント

2009年12月9日(水)
星野 敏彦

仮想環境のデータ保護、バックアップとリストア

サーバー仮想化環境では、データの保護に関して新たな課題が発生します。仮想マシン(VM)とVM内のアプリケーション・データのすべてを丸ごとバックアップするのか、あるいは単にデータのみをバックアップするのかを選択しなければなりません。

仮想環境を丸ごとバックアップする方法(イメージ・バックアップ)として、例えば、VMWare環境を例に考えてみます。

仮想マシン内にオンライン・バックアップ・エージェントを配置する方法がありますが、オンライン・エージェントによって、CPU、メモリおよびネットワーク・インターフェースのリソースを消費してしまいます。

そこで、VMware Consolidated Backup(VCB)を利用し、別途用意したバックアップ用サーバー(VCB Proxy)を用いてバックアップ手順の負荷を軽減する方法が推奨されています。VCBの機能により、パートナー企業のバックアップ・ソフトを使用して、仮想マシン、アプリケーションを保護できます。

【HP Data Protector software】

仮想化環境に対応したバックアップ・ソフトです。VMWareのほか、Windows Server 2008 Hyper-V、Citrix XenServer、Solaris Zones、HP Integrity VMなど各社の仮想環境に対応しています。主な機能は、次の3つがあります。

  • 単一のインターフェースを使用して、物理および仮想環境を管理するデータ保護
  • 無停止バックアップのために、バックアップによってパフォーマンスが低下しないような、アレイベースのスナップショットを実行します。
  • インスタント・リカバリ拡張機能で、秒分単位でデータベースとアプリケーションのデータを復旧します。

仮想環境とソフトウエア・ライセンス管理とコンプライアンス

仮想化の利点は、ビジネスで必要なサーバーやアプリケーションを迅速に展開できることですが、その反面、ソフトウエア・ライセンスをライセンス契約通りに追加変更することが困難です。このため、ソフトウエア・ライセンスの管理とコンプライアンスが仮想化では課題となります。

ソフトウエア・ライセンス管理は、IT資産管理の一部として考えることができます。単にライセンス違反や仮想資産への監査作業の煩雑化を避けるためだけでなく、物理/仮想資産全体のライセンス管理の実施状況をIT部門が詳細に把握することによって、今後のソフトウエアのアップグレードにどれだけ予算が必要なのか、コスト削減のためにどのライセンスを解約すればよいのかを可視化できます。今後のIT投資の予測に役立ちます。

【HP Asset Manager software】

HP Asset Manager softwareのソフトウエア資産管理モジュールは、ソフトウエア・ライセンス管理機能を提供します。主なライセンス管理の仕組みは、次の4つになります。

  • 自動検出機能。ハードウエアおよびすべての物理サーバーと仮想マシン上のソフトウエア資産を自動的に検出、識別、レポートします。
  • 監視機能。購入したソフトウエアの資産と実際の導入状況、ライセンス条件やライセンス違反をしている仮想マシンがあるかどうかをチェックします。
  • 財務機能。ビジネスITの運用総コストと配賦を管理します。

次回は、IT資産管理をより詳しく見ていきながら、コスト削減に続くコスト最適化のための最新テクノロジーを紹介します。

日本ヒューレット・パッカード ビジネス・テクノロジ・ソリューションズ事業本部
国内システムインテグレータおよび外資系通信会社でエンジニア、マーケティングを経て、2001年日本ヒューレット・パッカード株式会社入社。2007年、米HPによるOpsware買収に伴い、データセンター自動化製品のマーケティング活動を担当。CISSP。
http://twitter.com/momotoshi/

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