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提供されるソフトウエアと構築活用のポイント

2009年9月10日(木)
米持 幸寿

パブリック・クラウドとプライベート・クラウドに必要なソフトウエア

 前回の「クラウド・コンピューティングの可能性(http://thinkit.jp/article/1021/1/)」にあったように、IBMでは「パブリック・クラウド」と「プライベート・クラウド」を両方使うハイブリッド・クラウドが、エンタープライズ環境には必要と考えています。

 またパブリック・クラウドにも、エンタープライズ向けの高機能、高信頼性のものが必要とされる場面もあると考えています。必要に応じて使い分けたり、連携・連動したり、相互運用することが予測されますので、そういった技術も必要となります。

 ソフトウエアは、インターネットのパブリック・クラウド環境で提供されることも考えられます。SaaSやPaaSとして提供されるもの、IaaS上で稼働させるものなどがあります。また、プライベート・クラウドを構築するために、仮想化や制御のためのソフトウエアが必要となります。

 連載第2回となる今回は、インターネットのパブリック・クラウドで提供されるソフトウエアと、プライベート・クラウドを構築するときに活用されるソフトウエアについてご紹介します。

SaaSでソフトウエアを提供

 「LotusLive」は、ロータスがインターネットにおいてSaaS形式で提供するコラボレーション系のマルチテナント型アプリケーションです。

 主に企業間でのコラボレーションに用いることを前提として設計されています。個々の要素の相互連動機能、従来社内で用いられているNotesクライアントとの連係機能、Salesforce.comなど、既に世界的に定評のあるSaaSとの連係機能が提供されること(共同開発中)などが、LotusLiveならではの大きな特徴です。

 また、同プラットフォームにおいて、「BPM BlueWorks」と呼ばれる、BPM(Business Process Management)機能の提供も発表されました。これは、ビジネス・プロセスをブラウザー上で定義することでSOAアプリケーションをクラウド上で実行するようなもので、PaaSに近いものです。

 LotusLive では、次の3つのコラボレーション系アプリケーション・メニューが提供されています。

・LotusLive Meetings
 既存の内線電話サービスなどの音声サービスを併用することを前提に、その補完的機能として動画・アプリケーション画面共有などの機能を提供します(図1参照)。

・LotusLive Connections
 自分のユーザーIDのプロファイルを作り、インスタントメッセージングを使って会話や、ファイルを共有、またブックマークを共有したり、共同でタスク(作業項目)を管理したりする機能を提供します。グループを作って共有することもできます。

・LotusLive Notes/iNotes
 Webベースのメール、カレンダーを提供します。

 「IBM Rational Policy Tester OnDemand」は、Webサイトを検証するRationalのテストツールのSaaS提供版です。Rational Policy Testerでは、アンカー切れ検査やスペルチェックなどの品質、個人情報が適切に扱われているか、アクセシビリティーは保たれているか、などのポリシーに基づいてWebサイトを検査するツールです。

 通常は、購入されたライセンスに基づきマシンに導入して使っていただくものですが、IBMがホストするクラウドで実行されているツールによってWebの検査が実施できます。

日本IBM
ソフトウェア関連テクノロジーの推進役「エバンジェリスト」。国内テクノロジー推進戦略を策定するソフトウェア・テクノロジー・カウンシル議長。「クラウドを実現する技術」など著書多数。

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