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プログラムを書くのに便利な機能!

2008年8月15日(金)
萩原 佳明

文字列補完機能で効率化

 Vimには補完機能がある。これがプログラムを書いているときには便利なのだ。文字列を途中まで書いたところで「Ctrl-P」や「Ctrl-N」を入力すると、いま編集しているファイルや別ウインドーのファイルなどから、その文字列で始まる文字列を探して候補を表示してくれる(検索対象の詳細は「:help i_CTRL-P」を参照。なお先頭の「i_」は、挿入モードでのコマンドについてヘルプを調べる時に付ける)。

 特にPHPのように、事前に変数名を宣言しない言語の場合、変数名を書き間違えることもあるため、この機能は積極的に使いたい。この機能があれば、少々長めの変数名であっても効率的に入力することができる。

 PHPやRubyの場合「いままで入力した文字列」のみでなく、既存の関数名も補完できる。PHPのファイルを編集している途中、例えば「htmlspecialchars」を入力する必要がある時、「htm」あたりまで入力し、「Ctrl-X Ctrl-O」をタイプする。すると「htm」で始まる関数名などの候補一覧が表示される。しかも別ウインドーが起動し、引数についての情報までも表示される。

 ちなみにRubyでは引数情報のウインドーは表示されないが、「[].」と打って「Ctrl-X Ctrl-O」を入力したところ、Arrayクラスのメソッドが表示された。「Javaはどうなの?」「SQLは?」という方は「:help compl-omni-filetypes」を参照してほしい。

人の手を借りることも大事

 とはいえもちろん、すべてのことをVimでできるわけではない。そういう時は外部コマンドと連携すると良い。例えば文字のリストを並べ変えたい時は「V」でリストを全部選択したら「!sort」。すると、選択した部分がsortコマンドに渡されて、その結果が選択部分と入れ替わる。行の並びを逆にしたい時は「!tac」、文字化けした時に「!nkf -e」、数式(例えば12+34)を書いて選択した上で「!bc」で計算(「!bc」だけだと少数の計算ができない場合は「!bc -l」とする)などさまざまな外部コマンドが利用できる(もちろん、それぞれのコマンドがインストールされている必要がある)。

 プログラムの出力結果だけが欲しい場合は「:r !cal」のようにする。この例の場合は、今月のカレンダーを文章中にはることができる。

 同じように、サーバから返ってくるHTTPヘッダをはりたければ「:r !w3m -dump_head http:/www.google.co.jp」とすれば良いし、適当なパスワードが欲しければ「:r !strings -8 /dev/urandom | head -2」あるいは「:r !base64 /dev/urandom | head -c 16」として出力される結果を整形して使える。

 コマンドが入っていないという人は、プラグインを試してみるのもよいだろう。Vimはサードパーティーのプラグインも豊富なので、探してみると自分にあった便利なプラグインが見つかるかもしれない。興味があれば、オフィシャルサイトのプラグインのページ(http://www.vim.org/scripts/)などを見てみよう。

 最終回である次回は、Vimをもっと使い込むための情報をお届けします。おたのしみに。

1973年佐賀県生まれ。東京大学文科I類中退。株式会社アスキーで3年半ほど編集者生活を送った後に独立し、(有)プラスワンデジタルを設立。Webサイトの企画・運営やサーバ管理、プログラム作成などを担当。著書に「日本のSEはこれからどうなるのか」「これならわかる不正アクセス対策 入門の入門」(いずれも翔泳社)がある。http://www.p1d.com/

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