とっておきのTIPS教えます!
ブラシで遊ぼう
今回は、あらゆる場面で活躍するPhotoshopの「ブラシツール」や自動処理、使用頻度の高いショートカットとコマンドについて紹介します。
レタッチャーにとって、「ブラシ」はあらゆる場面で活躍する必須機能です。ブラシと言っていますが、実はPhotoshopの「ブラシツール」だけがブラシ機能の全てではありません。
「スタンプツール」「消しゴムツール」「焼き込みツール」などもブラシ機能によって使用できるツールになります。よって、デフォルトでも驚く程多く用意されているブラシファイルには、本当の筆のようなものからアヒルのハンコのようなものまで実にさまざまなものが用意されています。まずは用意されているものを全部チェックしていただきたいと思いますが、ここでは自分が欲しいブラシファイルを作る方法を紹介します。
まずは、自分が欲しいブラシの先端の形を定義します。今回は音符をちりばめたいと思いますので音符のイラストを用意します。それでは5つのステップでブラシファイルを定義していきます。
1番目に、新規ファイル(2MBくらいで十分です)を作成し、黒色の音符を配置します。ここでは「カスタムシェイプツール」のデフォルトで用意されている音符を使用しました。
2番目に、メニューの「編集→ブラシを定義」で音符のブラシを作成します。
3番目に、ブラシウインドウの「ブラシプリセット」に「音符ブラシ」が登録されているのを確認します。
4番目に、ブラシウインドウ内の「シェイプ」や「散布」を設定します。プレビューを確認したり、実際に書いてみながら好みの設定を探します。
5番目に、設定が完了したら、ブラシウインドウ右上のメニューから「新規ブラシプリセット」を選択し、ブラシ名を決めて登録します。これでいつでもシェイプや散布の設定が反映された音符ブラシを読み込む事が可能です。
「散布」を設定した場合はブラシというよりはもはやスタンプですが、「スタンプツール」とは違います。「スタンプツール」で上記で設定したブラシプリセットを選択し、写真レイヤーで試してみてください。違いがわかると思います。
あと、少し手間がかかりますが写真素材からもこのブラシは作れます。カラーのままでも定義はできますが、色情報はブラシに必要ないので、モノクロにして希望のトリミング等をしてから作成してみてください。
マイブラシセットのススメ
筆者もそうですが、レタッチャーの方はみなさんオリジナルのブラシセットを作っている方がほとんどだと思います。デフォルトでもかなりの種類のブラシファイルが用意されていますが、基本的な写真のレタッチでは使用機会のないものがほとんどです。
そこで、本当に自分の手にフィットした「レギュラーブラシセット」を作っています。
筆者の場合は大きく分けてレタッチ用、選択範囲作成用、テクスチャ作成用といった感じで全部で10種類くらいにまとめてます。特にレタッチ用は、ペンタブレットの設定、筆圧、ブラシのフェード具合なども細かく調整したものなので、違うブラシで描いたらすぐに違いが分かります。先ほど紹介したブラシは、別のセットにまとめておけば使いたい時にすぐに読み込んで使う事もできます。
ぜひオリジナルのブラシセットを作ってみてください。