PR

MySQL Database Service(MDS)の分析クエリを高速化する「HeatWave」の使いどころ

2021年4月28日(水)
高橋 正和

はじめに

新人エンジニアの鈴木君は、オラクルが提供するチュートリアル形式のウェビナーを受講することになりました。

前回では、Oracle Cloudを使い始めるところから、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)でリソースを作成し、MySQL Database Service(MDS)でMySQLのクエリを実行するところまでを体験しました。

前回の内容については、コチラを参照。

今回は、HeatWaveの構成を構築して、MySQLのクエリを高速化するところを体験します。

HeatWaveとは

まず、HeatWaveの概要から見ていきましょう。HeatWaveは、MDSの拡張サービスとして提供されているデータウェアハウス向けのサービスです。インメモリで並列処理することで、分析系のSQLを高速に実行します。

HeatWaveについては、英語ですが「HeatWave User Guide」が公開されています。たとえば、通常のMySQLと比べた制限も「Limitations」の項に記載されており、JSON型やSpatial型などは現時点ではまだ利用できないことがわかります。

HeatWaveを使うには、前回で確認したように、はじめにサービス制限が条件を満たしていることを確認しておきましょう。今回の構成は図1のとおりです。

図1:今回のHeatWaveの構成(チュートリアルの教材より)

条件が確認できたら、HeatWaveを使用するための準備をしましょう。前回で試したように、仮想マシンインスタンスからMDSに接続します。今回はそのバックエンドでHeatWaveが動くようにします。なお、HeatWaveは最小2台からとなっています。

HeatWaveクラスタを作成する

  • 【オラクル先生】
    では、HeatWaveクラスタを作成しましょう。コンソールメニューから「データベース」→「MySQL」→「DBシステム」を選択し、前回作った「TestMDS」をクリックして、MDSの情報ページを表示します。
  • 【鈴木君】
    表示しました!
  • 【オラクル先生】
    ページ左の「HeatWave」をクリックして、「HeatWaveクラスタ」覧が見えるようにしてください。
  • 【鈴木君】
    「HeatWaveは無効です」と書かれていますね。
  • 【オラクル先生】
    この状態からHeatWaveを構成していきます。まず、そのメッセージの右にある「HeatWaveクラスタの追加」をクリックしてください。

図2:HeatWaveの作成を開始する

  • 【鈴木君】
    「HeatWaveクラスタの追加」の画面が表示されました。
  • 【オラクル先生】
    まず、HeatWaveクラスタのノードのインスタンスの種類を選びます。デフォルトでHeatWave向けの「MySQL.HeatWave.VM.Standard.E3」が選ばれていると思いますが、念のため「シェイプの変更」をクリックしてください。

図3:「HeatWaveクラスタの構成」の画面

  • 【鈴木君】
    「すべてのシェイプの参照」のダイアログボックスが表示されました。

ここで「MySQL.HeatWave.VM.Standard.E3」が選択されていることを確認したら、「取消」をクリックして「HeatWaveクラスタの追加」画面に戻ります。

図4:HeatWave向けのシェイプの確認画面

ノード数はデフォルトの「2」のままで良いでしょう。「HeatWaveクラスタの追加」をクリックして、HeatWaveクラスタの追加を実行します。

  • 【鈴木君】
    MDSの情報ページに戻りました。「HeatWaveクラスタ情報」の「状態」にオレンジ色のマークと「作成中」の文字が表示されています。さらに、その下に「HeatWaveノード」が表示されて、2つのノードにそれぞれ、やはりオレンジ色のマークと「作成中」の文字が表示されました。
  • 【オラクル先生】
    良いですね! これも時間がかかるので、少しの間、待ちましょう。

図4:HeatWaveクラスタのノードが「作成中」

  • 【鈴木君】
    MDSの情報ページに戻りました。「HeatWaveクラスタ情報」の「状態」にオレンジ色のマークと「作成中」の文字が表示されています。さらに、その下に「HeatWaveノード」が表示されて、2つのノードにそれぞれ、やはりオレンジ色のマークと「作成中」の文字が表示されました。

図5:HeatWaveクラスタのノードが「アクティブ」になった

  • 【オラクル先生】
    これでHeatWaveクラスタができましたね。ちなみに、この「HeatWaveクラスタ情報」部分では、クラスタの停止や再起動、HeatWaveノードの追加などもできるようになっています。

フリーランスのライター&編集者。IT系の書籍編集、雑誌編集、Web媒体記者などを経てフリーに。現在、「クラウドWatch」などのWeb媒体や雑誌などに幅広く執筆している。なお、同姓同名の方も多いのでご注意。

連載バックナンバー

クラウドニュース

CloudNative Days Tokyo 2021が11月に開催 記者会見で見えた「繋げる」の意味

2021/10/7
11月4、5日に行われるCloudNative Days Tokyo 2021の概要が発表された。
クラウドニュース

WASMを実行するためのランタイム、wasmCloudがCNCFのサンドボックスに

2021/9/2
CNCFがWebAssemblyのフレームワークwasmCloudをサンドボックスプロジェクトとしてホストすることが決まった。

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています