「インターネット」にまつわる「アレ」や「コレ」

2024年6月25日(火)
秋山 慶太(あきやま けいた)
第2回の今回は、前回に引き続き、皆さんが毎日当たり前のように活用しているインターネットについて、アレコレ疑問の種を植えていきます。

IT技術とは日進月歩の世界です。IT業界に身を置くと、IT技術を意欲的にキャッチアップしていく姿勢が求められますが、この姿勢の原動力は、案外「好奇心」だったりします。「これってなんでこうなるんだろう?」「どうしてこんな作りになっているんだろう?」といった具合です。

でも、こういった疑問の種をゼロから生み出すのは案外大変ですよね。「何がわからないのかわからない」なんて状況は、IT業界に入ってからもよくありますし、IT業界を目指したいと思っている方は、そもそもそこまで技術に興味がない(!)なんてこともあるかもしれません。

本連載は、そんな疑問の種を見つけられていないアナタのために作りました。ただし、疑問は載っていますが、答えは載っていません。この記事を読んで「もっと知りたい」と思ったら、ぜひご自身で調べてみてください。きっと答えはあちこちに転がっています。また「今さら聞けなかったけど、これってそういうことだったんだ!」「IT技術ってちょっと面白いかも…?」と思ってもらえるきっかけになれば嬉しいです。

はじめに

第2回の今回は「ネットワーク」に関する疑問の種を植えていきます。前回で疑問の種を植えたパソコンも、ネットワークによってできることが飛躍的に増えます。皆さんのスマートフォンに至っては、ネットワークに繋がっていない時間などないのではないでしょうか。

そんなネットワークですが、そもそもネットワークとは何か、理解できていますか? 我々はなぜ、アメリカにあるパソコンにメールを送ることができているのでしょうか。そんな謎多きネットワークの世界について、まずは1つ目の疑問を見てみましょう。

ギモン1:「インターネットってなに?」

もはや皆さんの生活になくてはならないインフラとなったインターネット。動画を見るのにも、SNSを使うにも、インターネットが欠かせませんよね。最近では、公共サービスでもWebサイトからの申請が一般化していて、国もインターネットの利用を前提としたデジタル化を推し進めています。

では、インターネットとは何でしょう。私たちは、インターネットを介して様々なサイトにアクセスしていますが、そのときに通信が通っているインターネットとはどこにあるのか、目に見えるのか見えないのか、気になったことはありませんか。

その名前から紐解いてみましょう。インターとは英語の「Inter」、つまり間(あいだ)という意味です。間のネットワーク、つまりインターネットとは「ネットワークとネットワークの間にあるもの」ということになります。信じられないかもしれませんが、今皆さんの使っているスマホも、お隣さんのスマホも、親友のスマホもすべて、たった1つの「間のネットワーク」を介して、様々な通信を行っているのです。

そんな巨大なスケールの話だってこと、知っていましたか? インターネットの歴史は意外とロマンにあふれています。ぜひ、インターネットで「インターネット」と検索するところから始めてみてください。

ギモン2:「太平洋の海底にケーブルが通っているって本当?」

日本人の視点で世界地図を見たとき、中心に見える大きな蒼こそ、太平洋です。日本とアメリカに挟まれた北太平洋は、日本が開国した明治時代から、その大海原を郵便の船舶航路として使われ続けてきました。

今でも、太平洋が情報伝達の重要な「航路」であることは変わりありません。しかし情報伝達の手段は、船からケーブルに変化したのです。しかし、皆さんは無線LANやスマホの5G通信などで、ケーブルを繋がずとも通信できることを知っていますよね。でも、実際には太平洋の海底にケーブルが確かに敷設されているのです。

そして、このケーブルは1本だけではありません。太平洋を通っている海底ケーブルだけで、その数は10本を優に超えますし、合計長は10万kmを超えます。さらに、海底ケーブルがあるのはアメリカと日本の間だけではありません。大西洋にもインド洋にも、国同士を繋いで海底ケーブルが張り巡らされています。

それでは、これらのケーブルは何のために作られたのでしょうか。10万kmを超える太平洋横断ケーブルによって、皆さんは何ができるようになったと思いますか?

これもまた、「コミュニケーション」という人間の熱意が詰まった巨大なスケールの話です。英語で調べるときは「Submarine cable」で調べてみてください。きっと面白い知識があなたを待っていますよ。

ギモン3:「IPアドレスはなぜバレてはいけないの?」

皆さんは「IPアドレス」と聞いて思いつくものはありますか。これは「ネットワーク上の住所」と例えられる技術で、皆さんのパソコンやスマホにも割り振られています。IPアドレスにより自分のネットワーク上の通信の受け取り口を作ることで、双方向の通信ができるようになっています。

さて、このIPアドレスですが、これはスマホやパソコンなどの機械に紐づいているわけではありません。Wi-Fiに接続したり、通信環境が変わる度にIPアドレスは変化します。このように、動的に変化するIPアドレスによってパソコンやスマホはどんなネットワークからでも世界と通信することが可能になっているのです。

自宅のWi-Fiや大学、オフィスのWi-Fiなどを使って通信するときには、もちろんパソコンやスマホにはIPアドレスが与えられています。このIPアドレスはWi-Fiを提供しているインターネットサービスプロバイダー(ISP)が振り分けてくれているのですが、実はそんなIPアドレスからは「ネットワーク上の宛先」以上の情報を得ることができてしまうのです。

IPアドレスから、宛先以外にどのような情報が分かってしますのか、IPアドレスを知られたことによって、どのような被害が予想されるのか。みなさんは想像できるでしょうか。少し怖くなってきましたか? 疑問の種ではなく、不安の種が生まれた人もいるかもしれません。しかし、不安は新しい知識へのきっかけになります。自分の不安さえもうまく活用して、ぜひ技術の楽しさに触れていってください。

おわりに

今回は、インターネットにまつわる3つの疑問の種を紹介しました。どれか1つでも気になり始めた疑問はありましたか? それは疑問の種が芽を出した証拠です。大切に育ててあげてください!

著者
秋山 慶太(あきやま けいた)
株式会社BFT
2023年、株式会社BFTに新卒入社。ITをより必要な人のもとへ届けたいという思いから、教育サービス「BFT道場」の講師を務めている。趣味はサバイバルゲーム。講師をしている時の声がディズニーキャストすぎると話題になったことがある。
BFT道場:https://bftdojo.com/

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