連載 :
アルゴリズムで頭の体操アルゴリズムからプログラムを学ぼう!
2008年5月2日(金)
まずはまわりを固めよう
ソートのアルゴリズムはいくつか知られています。「バブルソート」をご存じでしょう。まずはこれをPHPで書いてみたいと思いますが、プログラムを書く前に、まわりを固めましょう。図2に示したプログラム1を見てください。ご覧のように「bubble_sort関数」では何もしていません。
このプログラムを動かすと図2の実行例1のように表示されます(ここでは Linux上でコマンドラインを使って起動しています)。
当たり前ですが、bubble_sort()関数の中では何もしていませんから、配列の中は変わっていません。
これだけのことですが、プログラムを書き始めるときに「まわりを固める」ことは重要なことです。これからbubble_sort()の中を埋めていくわけですが、そのほかの部分に問題がないことを確認しておくことで、あとは目的に専念するができます。このように、はじめはいわば外枠だけを作っておいて、少しずつ詳細を詰めていく手法を段階的詳細化(stepwise refinement)と呼びます。
バブルソートとは
さて、バブルソートの考え方は次のようなものです。カードが横一列に並んでいるものとします。
(1)右端から始めて、それとすぐ右隣とを比較する。
具体的には右側が左側よりも小さければ入れ替えます。それ以外のときはそのままにしておきます。視点を1つ左に移します。
(2)(1)を繰り返す。
言葉ではわかりにくいので、次ページでは図を使って説明していきましょう。
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