これなら大丈夫!「ネガティブな内容を伝える」ための表現「7選」

- 1 はじめに
- 2 ネガティブな内容を伝える表現 その1: I’m sorry to tell you this, but …
- 3 ネガティブな内容を伝える表現 その2: I have to give you some bad news.
- 4 ネガティブな内容を伝える表現 その3: There’s something I need to tell you.
- 5 ネガティブな内容を伝える表現 その4: It’s not easy for me to say this, but …
- 6 ネガティブな内容を伝える表現 その5: I hate to break it to you, but …
- 7 ネガティブな内容を伝える表現 その6: I don’t know how to tell you this, but …
- 8 ネガティブな内容を伝える表現 その7: I know this is not what you want to hear, but …
- 9 おわりに
はじめに
「これを伝えたら、相手は傷ついたり嫌な気持ちになるだろうな」ということを伝えなければならないときもありますよね。これは日本語でも難しいですが、英語になるとさらに難易度が上がります。伝え方を少しでも間違えると、意図を誤解されて嫌われてしまうといった可能性もあります。
また、海外の人は日本人みたいな遠回しな言い方はしないので、事実を直接的に伝えれば大丈夫と思っている方もいるかもしれません。しかし、国籍を問わず、傷ついたり嫌な気持ちになるのは同じなので、言い方には十分な注意が必要です。
今回は、そういった状況で使える表現を「7つ」紹介します。これらの表現を使ってネガティブな情報を話すことで、こちらが相手の気持ちに配慮していることが伝わります。
なお、今回の表現には日本語訳も付けていますが、できるだけ英語のニュアンスを理解していただくため、直訳に近いものにしています。よって、日本語の表現としては不自然に聞こえる可能性がありますが、その点だけ予めご理解ください。
それでは、早速見て行きましょう!
ネガティブな内容を伝える表現 その1:
I’m sorry to tell you this, but …
I’m sorry to tell you this, but …
(これをお伝えするのは申し訳ないのですが、…)
この表現はとても分かりやすいですね。I’m sorryは「申し訳ない」や「残念」という意味があり、クッション言葉としての役割があります。状況によっては「申し訳ないのですが」から「残念ですが」というニュアンスにもなります。相手にとって良くない情報であることを、伝える側も理解しているというニュアンスを含むフレーズです。
なお、本記事で紹介する表現にはbutで終わっているものが多くあります。butの後には「主語」と「動詞」から始まる「節」が続きます。
この表現の例文を見ながら、完全な文の作り方を確認してみましょう。
I’m sorry to tell you this, but we won’t be able to use the company car for a month.
(これをお伝えするのは申し訳ないのですが、1カ月間社用車を使うことはできません)
ネガティブな内容を伝える表現 その2:
I have to give you some bad news.
I have to give you some bad news.
(悪いお知らせを伝えなければなりません)
この表現はとても意味が分かりやすく、直接的な言い方でもあります。またクッション言葉のようになっており、相手にネガティブなことを伝える直前に言う必要があります。
要するに突然言って驚かせてしまわないように、直前ではあるものの「これから良くないお知らせを伝えるけど、聞く準備は良い?」と、心の準備をしてもらうことができます。相手が傷ついたり、嫌な気持ちになることは避けられませんが、少しでもその衝撃を和らげられるでしょう。
ちなみに、悪い知らせが1つでも「a bad news」とは言わないので注意しましょう。aは入れずにbad newsと言えばOKです。
ネガティブな内容を伝える表現 その3:
There’s something I need to tell you.
There’s something I need to tell you.
(お伝えしなければならないことがあります)
これも、先ほどの表現と同じように悪いお知らせを伝える直前に言う表現です。
There’s somethingは「何かがある」という意味ですが、somethingがどのようなものなのかをI need to tell youで説明しています。よって、この表現は「あなたに伝えなければならないことがある」という意味になります。
これを聞いた瞬間に相手は何か良くないこと、または驚くことを言われると瞬時に理解します。ただ、人によっては最初にこのような表現を使いながら少し相手を緊張させておいて、実は良い知らせを伝えて喜ばせる、ということもあります。少し高度なテクニックですが、そのような使い方もできると覚えておくと良いかもしれません。
ネガティブな内容を伝える表現 その4:
It’s not easy for me to say this, but …
It’s not easy for me to say this, but …
(これをお伝えするのは簡単ではないのですが、…)
これもネイティブが使うとても自然な表現です。ネガティブなことを伝える役割は誰にとっても簡単ではないですよね。そういった気持ちが相手に伝わる表現です。より自然な日本語で言うと「言いにくいのですが…」となりますね。
この表現は、部下に良くないお知らせを伝えたりする際等に使われることも多くあります。butで終わっているので、こちらも例文を見てみましょう。
It’s not easy for me to say this, but the project budget has been cut by 50%.
(これをお伝えするのは簡単ではないのですが、プロジェクトの予算が50%削減されました)
ネガティブな内容を伝える表現 その5:
I hate to break it to you, but …
I hate to break it to you, but …
(お伝えしなければならないのは嫌ですが、…)
英語におけるhateは「嫌い」を意味する単語の中でも結構強めの印象を与えます。その単語を使いながら「お知らせを伝えることは嫌だけれども、それでも伝えなければならない」という気持ちを示す表現です。「心苦しいのですが」といった感じだと、日本語としてはより自然ですね。
ちなみに、breakは「壊す」ではなく「(悪い知らせ等を)伝える・打ち明ける」という意味を持っています。
この表現は、同僚や友人等にも使うことができます。折角なので、こちらも例文を見てみましょう。
I hate to break it to you, but we have to cancel the trip because a typhoon is coming.
(お伝えしなければならないのは嫌ですが、台風が来ているので旅行を取りやめる必要があります)
ビジネスでも使えますが、このように友達との会話でも使えるとても便利な表現です。
ネガティブな内容を伝える表現 その6:
I don’t know how to tell you this, but …
I don’t know how to tell you this, but …
(どうお伝えすれば良いか分からないのですが、…)
I don’t knowの後にwhatやwhoといった単語を付けて文を作ることもありますが、この文も同じパターンを使った表現です。
I don’t know how to …で「どのように…をするのか分からない」という意味になります。よって、この表現を使うことで、こちらがどのように悪い知らせを伝えれば良いか悩んでいることを示します。
この表現も、例文で使い方を見てみましょう。
I don’t know how to tell you this, but Mr. Smith has just resigned.
(どうお伝えしたら良いか分からないのですが、先ほどスミスさんが辞職しました)
仲良くしていた同僚や重要な役割を担っていた人が辞めた等、相手に大きなショックを与えるようなお知らせを伝える際におすすめの表現です。
ネガティブな内容を伝える表現 その7:
I know this is not what you want to hear, but …
I know this is not what you want to hear, but …
(聞きたいことではないのは分かりますが、…)
「相手が聞きたいことではない」という点を理解し、その旨を示した上でネガティブなことを伝える表現です。
これはとても便利な表現で、少し変えるだけで慰めの言葉にもなります。I know this is not what you want to hear.を過去形にしてI know this is not what you wanted to hear.にします。こうすることで「聞きたかったことでないのは分かります」となり、悪い知らせを伝えて落ち込んだりショックを受けたりしている相手を慰めることができます。
伝えにくいことを伝える際は、事前に「今から悪い知らせを伝える」と相手に心の準備をさせることも大切ですが、同時に伝えた後に相手にかける言葉も覚えておくと良いでしょう。
おわりに
日常生活の人間関係において、常に良いお知らせだけを伝えられたら幸せですが、現実はそううまくはいきません。とはいえ、相手にとって望ましくない知らせであっても、誰かが伝えなければならない場面は必ずあります。
そのような状況で、今回紹介した表現を使えば、相手の気持ちに配慮していることをしっかりと示すことができます。また、こうした言い回しを理解しておくことで、無意識のうちに無神経に聞こえてしまったり、誤解を招いてしまうような伝え方を避けることにもつながります。
他にも似たような英語表現は様々あるので、少しでも関心を持たれた方は、ぜひ調べてみてください。
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