あなたも実は使っているかも? 英語でよく使われるスラング10選
はじめに
皆さんは「What’s up?」「Oh my God!」といった表現を聞いた、または使ったことがあるのではないでしょうか。実は、これらも今回取り上げる英語の「スラング」なのです。
本当の意味で英語を使いこなせるようになるためには、スラングは必要不可欠です。今回は、英語でよく使われるスラング10選を紹介します。今回の解説を読んでスラングとは何かを理解し、どのようなスラングがあるのかを確認していきましょう。
そもそもスラングとは何?
スラングという単語を聞いたことはあるけれど、それが実際は何かよく分からないという方もいると思います。そこで、まずスラングとは何かを簡単に説明します。
スラングとは、日常的に会話で使われる単語や表現のことを指します。多くは辞書に載っていないため、ネットで確認したり、日常会話から拾ってきます。映画やテレビ等でも多くのスラングが使われているので、皆さんも実は気付かないうちに多くのスラングを吸収しています。「マジで?」が日本語のスラングと言えば分かり易いかもしれませんね。
スラングを使う際の注意点
スラングは便利ですが、使う際には注意も必要です。スラングはカジュアル(砕けたもの)なので、フォーマルなビジネスの場や自分より目上の人と話す場合に使うと危険なものも多く存在します(使っても問題ないものもあります)。スラングを覚える際は、意味はもちろん、相手に与える印象も確認するようにしましょう。
また、スラングとして使われる単語や表現には複数の意味があるものもあります。例えば「寒い」と言えば、気温の寒いという意味もありますが、冗談等がつまらないという意味でも使ったりしますよね。英語でも、本来の意味とスラングとしての意味を持つものがあるので注意してください。
それでは、ここからは実際のスラングを見ていきましょう。最初の5つは単語のスラング、そして残りの5つは表現のスラングです。
よく使われる英語のスラング
英語のスラング その1「in」
“in”と言えば「~の中」という意味が真っ先に思い浮かぶと思います。しかし、inをスラングで使うと別の意味になります。
それは「流行っている」という意味です。早速、例文を見てみましょう。
“Tom, why are you wearing that T-shirt? The design is strange.”
(トム、何でそんなTシャツを着てるの? デザインが変だよ。)
“What are you talking about? It’s totally in right now!”
(何言ってんだよ。これが今流行ってるんだよ!)
英語のスラング その2「pissed」
“pissed”はかなり砕けたスラングなので、使う相手には注意しましょう。ちなみに“piss”もスラングで「尿」を意味します。
pissedは「怒っている」という意味です(本来はpissed offですが、offを省略することが多いです)。
“I can’t believe he crashed my car! I’m so pissed!”
(彼が私の車をぶつけるなんて信じられない! 激怒してるよ!)
ちなみに、スラングはアメリカとイギリスでも異なるものを使っていたり、意味が異なる場合があります。pissedはイギリスのスラングとしても使われていますが、「酔っぱらっている」という意味になります。
英語のスラング その3「sick」
通常、“sick”は「病気」や「気持ち悪い」という意味ですよね。しかし、スラングではプラスの意味で「最高」や「凄い」という意味になります。日本語のスラングでいうところの「ヤバい!」と考えれば良いでしょう。
“Did you see that goal? That was sick!”
(今のゴール観た!? あれヤバいよ!)
英語のスラング その4「nuts」
当然ながら、“nuts”がスラングでは「豆」を意味しないことは想像できますよね。スラングでは「狂っている」という意味になります。crazyの別の言い方です。
例文で使い方を見てみましょう。
“I’m going to Alaska next week.”
(来週アラスカに行くんだ。)
“Are you nuts? Don’t you know how freezing it is right now?”
(狂っているの? 今どれだけ寒いか知らないの?)
英語のスラング その5「beat」
皆さんは「疲れた」と英語で言うとき、どの単語を使いますか。tiredが一番に出てきた人が圧倒的に多かったのではないでしょうか。
ここでは、“beat”を紹介します。beatには「負かす」「叩く」といった意味がありますが、スラングでは「疲れた」を意味します。
“You look beat, did you have a long day?”
(疲れてるみたいだけど、今日は長い1日だったの?)
“Yeah, I woke up at 5 am and worked until now without lunch.”
(うん、今朝は5時に起きて、今までお昼抜きで仕事してたんだ。)
英語のスラング その6「To drop by/to drop in」
ここからは、スラングの表現を見ていきましょう。1つ目は“to drop by”(または“to drop in”)です。
これは頻繁に使われるスラングで、どのような場面で使っても問題はありません。意味は「立ち寄る」です。短い間、特に予定していない場所に立ち寄ったりする際に使うことが多いです。
例文で、使い方を確認してみましょう。
“Can I drop by your house later today? I want to talk to you about something.”
(後で家に寄って良いかな? ちょっと話したいことがあるんだ。)
英語のスラング その7「My bad」
このスラングは、何となく意味が想像できますよね。これはI’m sorryと同じで「ごめん」という意味です。ただ、かなり砕けたものなので、言い方としては「ごめん!」や「すまん!」に近いですね。よって、友人に軽く詫びる際には使えますが、心を込めてお詫びする際には使わないようにしましょう。
“Why didn’t you come yesterday? I was waiting for an hour!”
(昨日は何で来なかったの? 1時間も待っていたんだよ!)
“Oh, my bad! I completely forgot about it.”
(あ~、ごめん! 完全に忘れてたよ。)
英語のスラング その8「I feel you」
これもよく使うスラングで、使えるととても便利です。意味は「(気持ちが)分かる」です。丁寧な言い方にすると、I understand how you feel.となります。
“I’m really worried about the presentation tomorrow.”
(明日のプレゼンがとても心配。)
“I feel you, but I’m sure you’ll do just fine.”
(分かるよ。でもきっと大丈夫だよ!)
英語のスラング その9「I’m down for …」
“down”は「下」や「落ちる」という意味なのでマイナスな意味を連想してしまいますが、実は異なる意味があります。内容により日本語の訳は変わりますが、意味は「参加する」です。
“Do you want to do something tonight?”
(今夜何かしない?)
“Sure. I’m down for a movie. What do you think?”
(いいね。映画が観たいけど、どうかな?)
ちなみに、同じ意味でI’m game.やI’m in.があります。これらは、基本的に具体的に何かをしようと誘われて、それを了承する際に返すスラングです。
最後に、先ほどのI’m downについての補足ですが、forを付けずにI’m down.とだけ言った場合、「落ち込んでいる」という意味になります。状況で使い分けたり、正しく理解できるようにしておきましょう。
英語のスラング その10「To ride shotgun」
最後はちょっと物騒ですが、面白いスラングです。“shotgun”なんて聞くと、「ショットガンとは物騒だな!」と思いますよね。
この“to ride shotgun”は「助手席に乗る」という意味になります。由来は、昔馬車を使っていた時代に、護衛として助手席にショットガンを持った人が乗っていたことから来ているそうです。
“Can I ride shotgun? I get car sick.”
(助手席に乗って良い? 車酔いするんだよね。)
他にも、誰よりも先に助手席に乗ると伝える場合は“I call shotgun!”や、単に”shotgun!”と言うこともできます。
おわりに
スラングを知っていると、英語での日常会話をより理解できるようになり、会話が楽しくなります。ただし、お伝えしたようにスラングを使う場合には、意味はもちろん、TPOにも注意しなければ、馴れ馴れしいと思われてしまったり、相手からの信用が落ちてしまったりする可能性があります。
英語に触れる機会を増やしながら、こういったスラングの意味や使い方の知識も深めて行くようにしましょう!
「Oh my god!」「You’re crazy.」「What the hell!」・・・どこか映画でもよく聞いたことのあるセリフですよね? このようなフレーズを「ネイティブが言っていたのを聞いた」「映画でハリウッドスターが言ってた!」といった理由で安易に真似をすると、相手を傷つけたり、思っている以上に相手に対して失礼に聞こえてしまっていることがあります。
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