PR

共有フォルダの運用パラメーター

2009年1月13日(火)
唐木 大介

ファイル属性に関するパラメーターの利用

 Windowsのファイルには、「読み取り専用」「隠しファイル」「アーカイブ」「システムファイル」の4つのファイル属性があります。しかしLinuxのext3上のファイルなどではこの属性は利用していません。

 よって、Windowsクライアントでdesktop.iniなど、隠しファイルを表示しない設定を利用していたとしても、Samba共有に置いたフォルダの中では、このファイル属性が有効とならず、隠しファイルが見えてしまうことなどがあります

 Linux上で動作するSambaで、この属性を利用するには、以下2つのパラメーターを設定します。

store dos attributes = yes
ea support = yes

 「ea support」とはOS/2で利用されていたExtended Attributesの略で、ファイル属性の拡張をサポートするかどうかを判定します。このExtended Attributesは、CentOS 5.2のext3では利用可能ですが、Linux kernelにパッチが適用されている必要があります。利用する場合には、使用中のLinuxでExtended Attributesがサポートされているか確認する必要があります。

force create modeとcreate modeの違い

 Solaris 10上のZFSの場合など[ea support]が利用できない場合でも、「map system」「map hidden」「map archive」「map read only」パラメーターを設定することにより、ファイル属性を利用できます。

 この場合、ファイルパーミッションがファイル属性にマップされますので、Windowsクライアントからファイル属性を変更すると、Linuxファイルシステム上でパーミッションが変化します。Windows以外のOSとSambaサーバー上のファイルを共有する場合は、その点を考慮する必要があります。

 ファイル属性マップを有効にするために、以下のようにパラメーターを設定します。

map archive = yes(デフォルトyes)

 yesの場合は、アーカイブ属性がオーナーユーザーの実行ビットにマップされます。この場合create maskに100が含まれている必要があります。

map hidden = yes(デフォルトno)

 yesの場合は、隠し属性がotherの実行ビットにマップされます。この場合create maskに001が含まれている必要があります。

map system = yes(デフォルトno)

 yesの場合は、システムファイル属性がオーナーグループの実行ビットにマップされます。この場合create maskに010が含まれている必要があります。

map read only = yes(デフォルトyes)

 yesに設定し、ファイルオーナーの書き込みビットが無い状態ならば、読み取り専用ファイルとマップされます。ただし、store dos attribuites = yesの場合は、このパラメーターは無効となります。

create mask = 0755(デフォルト0744)

 ファイルが作成される場合に、適用可能なパーミッション制限値を設定します。デフォルトの値では、グループとotherの実行ビットが削除される設定ですので、最低でも0711または0755としなければすべてのファイル属性がマップできません。

 なお、ここで1つ注意点です。上で紹介した「store dos attributes」と「map~」関連パラメーターは同時に利用できません。「store dos attributes」が利用できない場合にのみ「map~」パラメーターを利用してください。

オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社
ハードウエア保守、サーバーベンダーのサポート、WindowsネットワークならびにNotesDomino管理を経由し、2002年から某Linuxディストリビューターにて、OSの開発とサポート、コンサルティングを担当し、現在はそのときの上司の下でコンサルタントをしています。得意分野はLinuxとHAクラスタソフトウェア、特にハードウエアとOSの境目が好き!http://www.osstech.co.jp/

Think IT会員サービス無料登録受付中

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスの概要とメリットをチェック

他にもこの記事が読まれています